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採血も終わって診断結果を待つ間 、
トイレと偽って抜け出した病室 。
さすがにまだ動くのには重い体 。
足を引きずるようにして歩いていると
音年16歳藤ヶ谷太輔 、迷ってしまいました 。
くっそう 。
最悪 。
戻りたい 。
しんどい 。
疲れた 。
なんてガキみたいな言葉を零していると
少し離れた所にたったひとつだけある病室 。
これって … いわゆる …
テレビで言ったらヤバイやつだよね 。
うわぁ … 戻りてぇ … 。
そんなことを考えていても
どんどん惹きつけられるようにして
病室へ進む体 。
もうここまで来たら入ってしまえ ！
ガラリと勢いよく開けたドアの中に居たのは …
薄いカーテンのようなものに囲まれた
ベットの上に寝ている1人の少年だった 。
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作者名：涙苺飴 | 作成日時：2015年4月7日 1時
