検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:6,906 hit

【第四話】 ページ5

私の提案を、ハルキは理解していない様だった。

まぁ、それもそうか。

説明足らずだったかもしれないし…

正直、私も今の状況を良く分かっていない。

亡くなったと思ったハルキが霊になって出てくるなんて、未だに心の何処かでは信じられないでいる。

それでも、そんな事は気にならない位に私はハルキの喜ぶ事をして上げたいと思った。

そんな事を考えていると、ハルキが口を開いた。


「色んな所に行くって…例えばどんな所だ?」


「決めてない!二人で決めよう。」


私がそう言うと、ハルキは飽きれたような顔をした。

でも、本当に唐突に思いついたことだったのだ。

『どこに行くか』まで決められる訳が無い…筈。

そんな事を思いながら、ふと外を見ると、いつの間にか太陽が真上にまで上がっていた。

もう昼か…。


___と、その時、私の頭の中に考えが浮かんだ。

どうせなら、今から何処かに行けばいいんじゃないか。

今更だけど、今日は学校は休みだったし。

それに、「善は急げ」って諺も有るくらいだし。

そうと決まれば早速…


「ハルキ…。今から出掛けよう。」


「…?どこに行くか決まってんのか?」


「自由気ままに行くんだよ!どこかに!
目的地縛られてちゃ面白くないでしょ?」


「考えるの面倒臭かったんだろ?」


「い、いやぁ〜…そんなわけ…」


なかなかに鋭いんだよなぁ…ハルキ。

まぁ、自由気ままに行くのが良いでしょ。

目的地は、ない方がいい。

ふらついている時に行きたい所が見つかれば、そこに行けばいい。


「さぁ、ハルキ!早く出掛けよう!」


私はそう言った。

ハルキも苦笑しながらも頷いてくれた。


「よし、取り敢えず外に出よう!」


「あぁ!」


家のドアを開けると、眩しい太陽。

私達だけのカウントダウンが始まる___。

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←【第三話】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
設定タグ:名前変換オリジナル , ファンタジー , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふぇると(プロフ) - 借り物さん» コメント有難う御座います!大切な人を亡くされたのですね…。私にもそう言う経験が有るのでお気持ち分かります。更新、頑張ります! (2018年9月22日 11時) (レス) id: 17f2d9e471 (このIDを非表示/違反報告)
借り物 - ううう…(;ω;)泣きました。私も最近大切な人を亡くしたので…更新頑張って下さい! (2018年9月22日 11時) (レス) id: 6e28dc55f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふぇると | 作成日時:2018年9月17日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。