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【第一話】 ページ2

それは、余りに唐突だった。

『ハルキが亡くなった。』

彼の母親からその電話が来た時、何かの冗談だと思った。

いや、冗談だと信じたかった。


____気持ちが整理出来たのは、霊安室で横たわる彼の顔を見た時だった。

どうやら車に跳ねられたらしい。

…私は、その場で泣き崩れた。

泣いて泣いて、もう涙も出ないくらい泣いて。

走って家に帰って、布団の中でまた泣いた。

それこそ、人間って、こんなに涙が出るんだってくらいには。

やがて、泣き疲れたのか私は睡魔に襲われて、そのまま眠ってしまった。


これが、昨日起こった出来事。


____そして、現在。

部屋の窓から朝日が差し込んでいる。

普段なら気分の良い朝なのだけど、今は全くそう思えない。

私は一瞬ぼーっとしていたけど、ハルキの事を思い出し、その場にうずくまった。

だけど、泣こうとしても涙が出ない。


『涙が枯れる』って、きっとこういう事だ。


そう思いながら感じる喉の乾き。

何か飲まないと私もハルキの後を追ってしまう。

…ハルキの…後…


馬鹿な考えが、私の頭の中に浮かんだ。

そうだ、この際後を追ってしまおうか。

方法は何でもいいから…

…ハルキの後を…

その考えに目が眩んだその時____


「なーに考えてんの?A。」


後ろから声を掛けられた。

聞き覚えのある声。

とても安心出来る声。

私が一番聞きたい声____


「ハルキ!?」


大声を上げながら後ろを振り返った私が見た物は、中に浮かぶハルキの姿だった。

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ふぇると(プロフ) - 借り物さん» コメント有難う御座います!大切な人を亡くされたのですね…。私にもそう言う経験が有るのでお気持ち分かります。更新、頑張ります! (2018年9月22日 11時) (レス) id: 17f2d9e471 (このIDを非表示/違反報告)
借り物 - ううう…(;ω;)泣きました。私も最近大切な人を亡くしたので…更新頑張って下さい! (2018年9月22日 11時) (レス) id: 6e28dc55f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぇると | 作成日時:2018年9月17日 9時

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