いつも側にいたから T.F【3】

#102 ページ2

藤ヶ谷side









思わず口に含んだ飲み物を噴き出しそうになる





｢なんだよ、急に｣



A『いや、深い意味は無いんだけどねー』





ベッドに寝ころんだまま


何をするわけでもなく


ただ天井を見つめながらまた口を開いた





A『ただ気になっただけ』





初めてAからそんな話しをされたから


なんて答えればいいか分からない


てか、急になんなんだよ







A『人を好きになるってさ、どんな感じ？』







また、新しい質問







｢まぁ、一緒にいたい、、とか

いつもその人のこと考えるとか

あとは…少しでも近くにいたいって思う...｣




自然とAへの感情をかぶせて話す








A『ふーん、そっかぁ...』



｢どうした？好きな奴でもできたのか？｣



A『んー、わかんない！』



｢なんだそれ(笑)｣







なるべく普通に、


平常心、平常心…



必死に自分の心を落ち着かせる







気がつけばAは目を瞑ってたけど



俺はもう雑誌の内容なんて頭に入らなくなってた









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