いつも側にいたから T.F

#26 ページ26

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｢んﾝ、、、｣



家についてから気がつけば寝てたみたいで


外は真っ暗だけど


部屋の蛍光灯に目がくらむ




藤『やっと起きた？』




床に座って漫画を読んでた太輔が


振り返ってこっちを見てる




｢あぁ…うん、ごめん｣




何に対しての“ごめん”なのか分かんないけど


なんとなく口から出た言葉




藤『なに？まだ寝ぼけてんの？

Aが謝るなんて怖いわ(笑)』





漫画を片づけながら笑ってる太輔



そして私がいるベッドに座ると



ジッと見つめられる






どんどん近づいてくる顔



左頬にそっと触れた太輔の右手




なぜか動けなくて



ギュッと目を閉じた









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ゴンッッッ









｢………っ！！！｣




勢いよくされたヘッドバッド




｢いったぁぁい！！｣



藤『しょーがねーから、これで許してやるよ』





ニヤっと笑う太輔を横目に



頭をおさえて悶絶する私







｢許すって言われても

太輔に怒られるようなことしてないんだけど！！｣



藤『はぁ！？

この前心配して来てやれば

あんな態度とられて？

学校でもよそよそしいし

なんつーか…最近のA、

元気ないじゃん』




その言葉を聞いた瞬間


ぽろぽろと流れおちる涙





藤『ばか、泣くなよ』





そう言いながらも


優しく頭を撫でてくれる太輔





やっぱり、太輔には



なんにも隠し事できないんだね、、、









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