いつも側にいたから T.F

#25 ページ25

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｢太輔…｣



藤『ん？どーした？』



｢小道具の買い出し行くのに

衣装とコンセプトとか合わせたいから

だいたいのデザイン教えてほしいんだけど…｣



藤『………

あぁ、まだ決まってないから

もう少し待っててくんない？

明後日までには雰囲気だけでも伝えるから』



｢ん、わかった｣






太輔から離れてそのことを


亜子達に伝えると




じゃぁ今日はもういいかってなって



解散することにした







亜『ねぇ、なんかあったでしょ？』




帰り道に亜子から唐突な質問




｢別に、なんもないよ｣



亜『まぁ言いたくないならいいけど。

でもなんか調子狂う』



｢ほんとに何もないから｣






そう言ってると偶然視界に入る



太輔と彼女






見ないようにして歩くけど




太輔の家に行くのか、




ずっと同じ道を歩くことになる









家の手前の十字路でやっと別々になったけど




２人の姿が頭から離れない









“太輔がいなくて寂しい”って




自分が思ったよりも








悲しいんだね…









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