いつも側にいたから T.F

#16 ページ16

藤ヶ谷side









教室まで歩きながら



片野が言ってたことを考える







｢そんなん他人に言われたくないんだけど

Aの彼氏ならともかく、

そーじゃないんだろ？｣


片『彼氏じゃないけど…

いつか彼氏になりたいって思ってる。

それに、彼氏じゃないって言うなら

藤ヶ谷君だって同じでしょ？

俺は藤塚さんの事が好きなんだ』



｢俺が誰とつるもうが、

口出しされたくない。

俺に近づくなとか言う前に

“藤塚さん”に振り向いてもらえるように

自分なりに努力しろよ｣









俺、なにムキになってんだよ…



別にAのこと好きな奴なんて



ほっとけばいいのに…



かっこわる、、、









ガラッ




A『太輔おそーい』



机にだらん、ともたれかかって


足をバタバタさせながらAが言った




｢担任に捕まったんだよ｣



A『ふーん。まぁいいや。

早く帰ろー』




カバンを持って教室を出た






｢夕飯なに？｣


A『わかんない

てきとーに食材買ってきてって

優香が言ってた』


｢それより、帰ったら勉強な｣


A『えﾞっ

なんで急に？』


｢Aのせいで俺まで怒られた｣


A『意味わかんなーい』


｢いいから、帰ったら勉強｣





ブツブツ言ってるAと一緒に



買い物してから家に帰った









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