いつも側にいたから T.F

#13 ページ13

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藤『おい、いい加減にしろよ』



｢………｣



藤『いつもいつもふざけんなよ

今日はまじ許さねーかんな』



｢………｣



藤『おいっ！聞いてんのかよっ！！！』






その瞬間、バッとはがされた






布団







藤『まじで遅刻すんぞ！』


｢いーやーだーー！｣


藤『だったら置いてくからな』





そう言ってバタン、と閉まるドア





｢毎朝、毎朝、元気だな…｣




しょうがないから起き上がって


制服に着替えると


長い髪の毛をゴムで一つに縛って


1階へと降りる




歯磨きした後


優香が作ってくれたお弁当を持って


時間無いから朝ごはんは食べずに外に出た





太輔の姿は無い




藤『おい、早くしろよ』




振り返ると自転車に乗った太輔がいた



いつもは歩きで行くのに



わざわざ取りに行ってくれたの？





後ろにまたがると



藤『ちゃんとつかまっとけよ』



スーッと自転車が動き出す



風が気持ちよくて目をつぶった






藤『てか重いわ。太った？』


｢太ってないし

背のびただけだから｣


藤『いい加減、体ばっか成長しないで

頭も成長しろよ(笑)』


｢太輔も少しは女心がわかる男に

成長したら？｣


藤『おい、振り落とすぞ』


｢私が落ちたら、

意地でも一緒に引きずり落とすから｣




そんな話をしてたら


すぐに学校に着いた









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