花火を見上げる金魚。

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北 ｢あ！！ビールあった！！やっと見付けた！！｣


藤 ｢すみません、ビール2つ｣


｢はい！まず1つね！｣


北 ｢うぇ〜い♪｣


｢はい！もう1つ！｣


藤 ｢あ、｣


北 ｢いいよ、俺持っとく｣


藤 ｢ありがと、じゃあ次は場所探しでも、｣


北 ｢ほい｣


藤 ｢ん？｣


北 ｢折角のサーバーだぜ？一口ぐらい飲んどけば？｣


藤 ｢確かに、いただきます(笑)｣









こーゆーちょっとした連携プレイとかも、

別に大した事じゃないのに、

なんだかすげぇ分かり合ってるみたいでさ、









北 ｢わっ、おっ、溢れそう、｣


藤 ｢あれだね、持つの逆にすれば良かったね(苦笑)｣


北 ｢どっちが持っても変わんないだろ(苦笑)｣


藤 ｢いや背丈上、俺のが安全でしょ｣


北 ｢ビール置いたら殴る｣


藤 ｢アーー、座ルトコ見ツカラナイナー｣


北 ｢ちゃんと探せよぉっ｣


藤 ｢ナーイー、全然ナーイー｣


北 ｢･･･なら、温くなってもだしお前のも飲んどくわ｣


藤 ｢えっ駄目！！あっ、あそことかどお！？(苦笑)｣


北 ｢ﾌﾞﾌｯ、必死かよ(笑)｣









いつもと変わらない掛け合いだって、

なんか･･･、なんかもぉ･･･幸せそうじゃない？









北 ｢ﾓｸﾞﾓｸﾞ｣


藤 ｢豚玉食べる？｣


北 ｢食う、あー｣


藤 ｢あ〜･･･って、ごめん、ソースついた(笑)｣


北 ｢ﾓｸﾞ、ん？｣


『ﾌﾟﾆ･･･』


藤 ｢はい、とれた(笑)｣


北 ｢ｯ////｣









幸せだよ･･･、怖いぐらいに･･･。









きっとみんなそうなんだ。

つい告っちゃった人とかは絶対そうだ。









こうやって勘違いするんだ･･･。









イケるかもって思っちゃうんだと思う。

きっと花火が上がったらもっと非日常的で、

だから･･･、つい口を滑らしちゃうんじゃないかな･･･。



告るつもりなんかなかったのに、

雰囲気に飲まれて告っちゃって、

そんで玉砕とかたまったもんじゃないな。









北 ｢･･･｣


藤 ｢どした？疲れた？｣


北 ｢いや。みんな楽しそうだなって思って｣


藤 ｢･･･宏光は楽しくないの？｣


北 ｢は？楽しいに決まってんじゃん｣


藤 ｢だよねー(笑)俺もすっごい楽しい！｣









あれだね、魔物だ。

祭には魔物が住んでんだ。









って貴方の笑顔を見て思った。

ねぇ、とびっきりの笑顔が見れて嬉しい。

でも、･･････苦しいなぁ。

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