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『ザーー・・・・・・』









まだまだ雨脚はその勢いを弱める事を知らなかったが、

俺と貴方の足並みは明らかにゆっくりになっていった。



まるで海面を浮き輪でプカプカ浮き寛ぐように、

俺と貴方はこの時間をゆっくりと楽しんでいた。



そして貴方は「すっかり話が逸れたけどさ」って、

忘れかけてた話へ元に戻していった。









藤 「宏光が可愛いのは今に始まった事じゃないし、」









今日が特別可愛いぐらいなら耐えられたんだけど、

でも今日は特別距離が近く感じてさ、









藤 「多分・・・調子に、ってか普通に浮かれてた(苦笑)」









まるで宏光が恋人になったみたいだって、

何度も何度も思っては浮かれてた。









藤 「だから・・・」









宏光の視線が周りのカップルに向いてる?

って思った気時、凄く焦ったんだ。

宏光もあんな風に恋人と楽しみたいのかなって。

もし、そうだとしたら・・・









藤 「来年一緒に来るのは俺じゃないかもって」


北 「・・・」


藤 「そう思ったら凄く宏光の恋人になる人が憎くなった」


北 「・・・」


藤 「誰にも渡したくないって今までで1番強く思った」









だからあんな事言ったんだ。

来年も一緒に花火見てくれるって。









北 「そん時・・・、お前ちょっと怖かった・・・」


藤 「えっ本当!?」


北 「うん。なんかね」


藤 「うわぁ・・・そっかぁ・・・、ごめん(苦笑)」


北 「いや、まぁ、今となっちゃいいんだけど」


藤 「多分、卑怯な自分を見られたくなかったんだよ」


北 「卑怯?」


藤 「うん、卑怯じゃん」









来年の約束を取り付けて宏光を縛ったんだよ。

仮に宏光に恋人が出来ても、

俺と行く約束じゃんって言える口実を作ったんだ。

宏光は優しいからきっと先にした約束を守るでしょ?









北 「そんなん言ったらさ・・・」


藤 「ん?」


北 「お前だって優しいからきっといいよって言うぜ?」


藤 「・・・言うかなぁ?(苦笑)」


北 「言うよ。俺の事は気にしないでって絶対言う」


藤 「フフ、ありがと。でもまぁなんかさ、」









そんな卑怯な自分が嫌だったし、

雨まで振りだすでさ、なんか・・・

やりきれなさに苛々しちゃったんだよね。



って笑って話す貴方。

今となっては笑って話せる事だろうけど、

それでも俺の胸はその時の貴方になったように痛んだ。

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朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんさん♪こんばんは(*^^*)最後までお付き合い頂きまして有難うございました!!楽しんで頂けたようで本当に良かったです♪実は太輔さんの方が先だったんですよ!笑 全ては太輔さんの勇気の賜物です♪笑 また次の更新も楽しんで頂けるように頑張りますね(*^^*) (2018年12月10日 19時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - MISAさん» MISA様♪お返事遅くなりすみません!最後までお付き合い頂きまして有難うございました(*^^*)MISA様の目にキラキラと映ったなら大成功ですね!笑 んふふ♪しかも恋したいとまで思って頂けなんて(*≧∀≦*)次は恋なんて。でも楽しんで頂けるように頑張りますo(`^´*) (2018年12月10日 19時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - また、甘酸っぱいのからエロいのまで笑お話をお待ちしております。ババァの活力、よろしくお願いします。 (2018年12月9日 21時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - こんばんは♪遅くなりましたが完結おめでとうございますm(_ _)m最後の金魚鉢の風景が見えるくらいお話が綺麗で甘酸っぱかったです。太輔さんも狙っていて積極的にした結果のあの結末がとーてもみっくんをキュンキュンさせる本当に告白時間でした。 (2018年12月9日 21時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
MISA(プロフ) - 花火みたいに煌めいて見えました。恋したいなぁって、マジで思いました(笑)次は「恋なんて」ですね。めちゃくちゃ楽しみにしてます。あっちの二人もラブラブですもんね。また恋したいって思わせてください!(笑) (2018年12月6日 11時) (レス) id: 53760f1b09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱蝶 | 作成日時:2018年11月10日 21時

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