舞ウ華ノ中、見ル景色。< 2 >

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＜カside>









藤 ｢俺が出来ると思ったんだ、出来るさ｣


カ ｢で、でもっ｣


藤 ｢でもなんだ？｣


カ ｢でも･･･｣









分かる。また悪い癖が出てる事･･･。

でもなんでそんなに推してくれるのか分からない･･･。

分からないから、また自信がなくなっていく･･･。



さっきヤル気になった筈なのに、

今は段々とお頭のその期待に圧し潰されそうで、

『無理だ』って心がザワつき騒ぎ始めて･･･









藤 ｢カズマ｣


カ ｢ぇ･･･あ、はい｣


藤 ｢ったく、お前はゴチャゴチャ考え過ぎなんだよ｣


カ ｢･･･｣


藤 ｢何が心配だ？力がない事か？統率力がない事か？｣


カ ｢･･･｣


藤 ｢それがなんだよ、何の問題もねぇよ。なあ？｣


北 ｢えぇ ｣


カ ｢でも自分が不甲斐ないばかりに周りに迷惑かけたら、｣


藤 ｢迷惑かけちゃいけねぇなんて誰が決めた？｣


カ ｢ぇ｣


藤 ｢俺がコイツに毎日どれだけ怒られてると思ってんだよ｣









山に行って帰ってきたら遊ぶなって怒られ、

川に行って濡れて帰ればその姿で屋敷を歩くなだ、

大人しく廊下で寝転がってりゃ邪魔だって言われてさ、

俺は基本コイツに迷惑しかかけてねぇぞ？



ってお頭は何故か無駄に偉そうに言ってるけど･･･、

お頭･･･、隣･･･、隣の方が冬のツララのようなを眼を･･･。









藤 ｢お前はやらないで決めつける事が多すぎんだよ｣


カ ｢･･･｣


藤 ｢迷惑かなんてやってみなきゃ分かんねぇだろ、なあ？｣


北 ｢お頭は少し自粛して頂けると助かります｣


藤 ｢おぅ気を付けるわ｣


北 ｢･･･｣


カ ｢･･･｣


リ ｢･･･｣


藤 ｢あ？｣


カ ｢ﾌﾟｯ･･･(笑)｣


リ ｢ｸｯｸｯｸｯ･･･(笑)｣


北 ｢はぁ･･･｣


藤 ｢なっ、なんだよ！？｣









あまりに即答過ぎる頭の返事に多分3人が同じ事を思った。

｢絶対嘘だ｣｢気を付ける気はないだろうな｣って･･･(苦笑)









北 ｢本当に気を付けて頂けるんですか？｣


藤 ｢え？無理に決まってんだろ｣


北 ｢･･･｣









あ･･･、今ピキッて･･･、総隊長の額がピキッて･･･









藤 ｢俺は死ぬまでお前に迷惑かけるつもりだぞ｣


北 ｢ほぉ〜･･･｣









な、なんでそんな火に油をそそぐような事をっ！？

どんどん細くなっていく総隊長の眼に、

俺の肝はお頭の変わりにどんどん冷えていった。

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