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<リョside>
藤 「ククッ、意味分かるか?」
リ 「・・・」
今度はさっきと違い、
何かをけしかけるように口角をニヤリとあげ、笑う頭。
その笑みにまた胸・・・、いや血がドクドクと騒いだ。
頭・・・それは何の事を言ってるんですか・・・?
リ 「そ・・・、それは・・・」
藤 「ん?」
リ 「・・・ッ、遠慮はしなくても良いって事でしょうか?」
なんだか悪い事に手を染めるような、
そんな血の騒ぎを感じながら、
俺は頭に探りを入れるようになんとか口を開いた。
藤 「遠慮?そんなもんする必要あるか?」
リ 「・・・」
藤 「てめぇの好きにやりゃあいいじゃねぇか」
リ 「・・・」
藤 「そんでお前のイイトコ見せ付けてやれよ」
ソコに俺らはいねぇし、長(おさ)はお前しかいないんだ。
みんながお前を見て、お前を頼りにする。
自分を売り込むには好機でしかねぇだろ。
藤 「無理強いでもしなきゃ上手くいくさ」
そぉニヤリと笑い言いのける頭に確信を得た。
きっと任務の事ではない・・・と。
北 「頭、あまりけしかけるのも如何かと・・・」
藤 「いや、コイツもまた優しいし何より賢い」
リ 「・・・」
藤 「誰かを蹴落とすような真似はしないさ、な?」
確かに・・・、誰かを・・・蹴落とす必要はない・・・。
だってあっちに行ってしまえばいないのだから・・・。
ソコにカズマの目も心も引く総隊長は・・・・・・いない。
リ 「皆に認めて貰える隊長になるべく最善を尽くします」
だから俺はただ自分を売り込めばいいんだ・・・。
カズマに認められる隊長になればいい・・・。
少しでも気を惹けるように・・・。
そう言う事ですよね・・・、頭・・・?
藤 「おう、頑張れな」
リ 「はい」
カ 「フフ、頑張ろう?」
リ 「・・・・・・あぁ、俺らの好機にしよう」
カ 「うん 」
カズマ・・・、
お前の終わらない恋の終止符はきっと俺は打てない。
それはやっぱ自分じゃないと打てないだろうから。
だけど別の道がある事を・・・、
俺もお前を想ってる事を少し伝える努力をしてもいいかな?
幼い日の頃のように御二人のいない時間の中で、
お前のその視界に俺を写す努力をしてもいいかな?
総隊長の代わりでもいい・・・、俺を見てほしいんだ・・・。・
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朱蝶(プロフ) - 恵さん» 頂けたら嬉しいですm(__)m (2019年1月9日 1時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 恵さん» 恵さん♪初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。そして更新が止まってるにもかかわらず読んでくださり有難うございます(*^^*)っつか今は別のお話に集中してしまってるんですが、必ず続き書きますのでそれまで楽しみにして (2019年1月9日 1時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
恵 - こんばんは。舞ウ華ノ中、見ル景色。からファンになり作品見させていただいてます。リョースケとカズマの切ない想いに涙しまくりで続きが気になって仕方ありません。また作品の続きがかける時にぜひとも書いていただきたいです。これからも読ませていただきます! (2019年1月7日 1時) (レス) id: 6279219e3b (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんサン♪こんばんは(*^^*)お頭はやっぱオチビ2人に比べたら大人ですからね(笑)たまには大人っぽいこともやってくれるんですよ(笑)背中を押されたリョースケがどうでるか楽しみですよね(*^^*) (2018年4月24日 20時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - おはようございます♪朱蝶様〜太輔さんのリョースケへのケシカケがスマート♪もう、頑張れっての言い方が本当に素敵です。リョースケの最後のまた、写すの言葉が振り向いてもらえるようにする所が愛らしいしいじらしく、ババ様は見守ってくよと応援してます(〃艸〃) (2018年4月23日 7時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2018年3月15日 20時