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<北side>
北 「スーー・・・あ・・・」
今度は鼻の前でソレをクルクル回して嗅ぐと、
さっきほどじゃないが鼻の奥までシッカリ香った。
それはどこか藤ヶ谷が香りに似ていた。
北 「でもなんか違うんだよなぁ・・・」
藤ヶ谷家でも同じの使ってるらしいから、
似てて当然と言うか同じはずなのに、なんか違う。
もうちょっと優しい感じと言うか、甘いと言うか、
こんな鼻の奥まで届く感じじゃねぇんだよなぁ。
北 「クンクン・・・ん〜・・・クンクン・・・ん〜?」
フワッと香る感じが欲しくて、
何度も鼻の周りでソレを右へ左へと動かしてみた。
だけどやっぱりなんか違う。
北 「クンクン・・・クンクン・・・ん〜・・・わかんねぇ」
同じ物を使ってるんだしと、
試しに自分の両腕を嗅いでみたがよく分からない。
北 「・・・俺は何やってんだ///」
そんで我に返ればこれまた恥ずかしい。
藤ヶ谷の香りを求めてた自分が恥ずかしい。
あーもー!ってなりながら、
ディフューザーを元の位置に戻し、ラグに突っ伏した。
北 「はぁ・・・・・・きもちぃ〜・・・」
慎重したばかりのふわふわもこもこのラグ。
それを味わうように両腕いっぱい伸ばし撫でてれば、
なんだか段々と眠気が・・・って時だった。
『ピーンポー・・・ン』
パチッ
北 「来た」
眠気を一気に吹き飛ばす呼び鈴。
俺はガバッと起き上がりインターフォンの元へ。
ソコにはまぁ当たり前だけど藤ヶ谷の姿。
返事をし、下のロックを解除し玄関へ向かった。
そして玄関の鍵も開け、壁に寄り掛かった。
『ガチャッ』
藤 「おじゃま、あれ?(笑)」
北 「ん?」
玄関を開けるなり驚いた顔で笑う藤ヶ谷。
藤 「お出迎えなんて珍しいね(笑)」
北 「そか?」
藤 「そうだよ(笑)」
いつもは鍵開けたら、
サッサッとあっちで寛いでんじゃん(笑)
って俺に紙袋を渡し、靴を脱ぎ始めた。
言われてみれば・・・そぉかも。
いつも藤ヶ谷の「お邪魔します」は背中で聞いてたかも。
藤 「嬉しいなぁ〜」
北 「アホか、トイレ帰りだわ」
頭を撫でる藤ヶ谷の手を払い、足早に部屋に戻った。
自分でも驚きだ。俺、確かに待ってたわ・・・。
だぁーもぉー・・・なんだかなぁ・・・///
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朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんサン♪こんばんは(*^^*)こちらこそ最後までお付き合い頂き有難うございました!!萌えて、燃えてなんて嬉しい限りです!笑 藤北ちゃんがイチャイチャしたら私達の熱も上がるので2度の温暖化じゃ済みませんね(笑)また次回も楽しんで頂けるように頑張ります! (2017年12月12日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - MISAさん» MISA様♪こちらこそ最後までお付き合い頂き有難うございました(*´ω`*)ンフフ、ちょっとしたホッカイロ替わりになりましたかね?(笑)イチャラブな恋愛私もしたいです〜(=3=)あ、MISA様私とします?(笑)MISA様にも楽しんで頂けたなら良かったですvvv (2017年12月12日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - あ、太輔さんでですよー。本当に太輔さんに癒されたいと思いました。次のお話も楽しみにお待ちしております。あ、朱蝶様のペースで、お願いしますm(_ _)m (2017年12月10日 14時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございます。体温が上がり地球温暖化にもなるイチャイチャな時間の藤北あざーすっす。もう、萌えました、燃えすぎました笑こんなイチャコラ藤北もー、色んな感じでリアルを見てしまう(〃艸〃)体温が上がるイチャイチャ私も欲しいくらいです。 (2017年12月10日 14時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
MISA(プロフ) - 完結おめでとうございます。恋愛お馬鹿な二人の言動が可愛すぎて、こちらまで2℃体温が上がりました(笑)でもほっこりする会話にめちゃくちゃ癒されて、私もこんなイチャラブな恋愛したいなぁ、癒されたいなぁって思いました(*^^*) (2017年12月9日 11時) (レス) id: 865ae9a753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2017年7月13日 21時