＋2℃.

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＜北side>






今日、藤ヶ谷が来る。






って目が覚めて1番最初に思った。

寝起きでこんなにすぐ頭が回転したのは、

ここ最近で1番だと言っていいぐらいすぐだった。






だが、しかし。






それは決して楽しみからじゃない。

ちょっとした緊張感を感じているからだ。

なんならちょっとゲッソリもしてる。自分に。









『ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ･･･ｷｭｯ』


北 ｢･･････ふぅ｣









昨日は藤ヶ谷の珍しい押せ押せ感と、

最後の｢イチャイチャしよう｣の言葉。

それに無駄に心臓が高鳴り、こちらも珍しく寝不足。









なーんて事はない。パッチリ寝たw









よくよく考えればだ。

藤ヶ谷は別に片思いの相手じゃない。

既にお付き合い済みで色々致す事も致してる。



なら、何を戸惑う必要がある？

何を恥ずかしがる必要があると言うんだ！？









北 ｢否！！！何もないっ！！！！｣









イチャイチャなんぞ今更だっ！！

イチャイチャと認識してなかっただけで、

きっと周りから見たらイチャイチャしてた！！(多分)






ただ改めて言われて恥ずかしかった！！






それは認めよう。

｢会いたい｣はまぁいいさ。

でも｢抱き締めたい｣とか｢イチャイチャしよう｣は、

改まって言われた事なかったからハズかった！！






だから！！！






だから･･･、改めてと言うか何と言うか、

藤ヶ谷は好きな奴って再確認したと言うか、

恋人なんだ･･･って言うか、なんかなんかなんか･･･









北 ｢ぬぉぉぉぉぉしっかりしろ俺ぇぇぇぇ･･･///｣









なんかもぉ恥ずかしいのだ。

藤ヶ谷を好きな自分も、藤ヶ谷に好かれてる自分も、

全部が全部改めて恥ずかしいのだ。



付き合っても関係は劇的には変わらなかった。

恋人らしい事をしてもどこかマイペースだった。



俺は慣れてしまってた。｢藤ヶ谷｣って存在に。

藤ヶ谷が自分の近くにいるのが当たり前だった。

だから付き合うってなっても、






メンバーが、シンメが、恋人になった！！






って衝撃は俺にはあまりなくて、

それよりもそれらを全部すっ飛ばして、

これからもずっと俺のパートナーなんだなぁ。

って穏やかで落ち着いた気分だった。






まるで長年連れ添った熟年夫婦ぐらいの勢いで。






だから今になって急に恥ずかしいんだ。

そんな事に気付いてしまった自分に。

はぁ･･･なんか今日顔合わせずれぇなぁ･･･///

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