< 3 > ページ3
<北side>
藤 「ったく、毎回毎回来るの大変なんですけど、ふぁ〜…」
北 「…」
こんな日はいつもこんな風にめんどくさがられる。
藤 「だから今度から早め仲直り希望です」
北 「さぁせん…」
藤 「はい、じゃあ2度寝するよ」
北 「ん…」
藤 「はぁ〜…北山ぬくい〜」
北 「お前は…酒臭い…」
俺は懲りずに悪態をついてしまう。
本当は嬉しいのに。安心したのに。
藤 「お互い様でしょ」
北 「マネに怒られろ」
藤 「じゃあ北山に飲まされましたって言うわ」
北 「別々だったろっ」
藤 「北山が理由で飲んでたんだから同じ様なもんだよ」
北 「全然同じじゃねぇしっ」
そんで、ついムキになってしまう。
本当馬鹿だと思う。
藤 「もぉ〜…2度寝すんの?喧嘩すんの?どっち?」
北 「………にどね…」
だけど俺が馬鹿なのはもぉコイツも分かってる。
だから引っ込みがつくように誘導してくれる。
藤 「はい、じゃあおいで。寒い中来たんだから暖めて」
北 「……ほぉい」
仲直りらしい仲直りはこの時はしない。
だけどこんな日の朝はまた飛び降りる。
自分のつまんねぇ意地とかからピョーンって。
そんで落ちてく。どんどん落ちてく。
コイツの優しさとか愛情とか、
そんな感じのなんか幸せなとこにどんどん。
北 「スー…スー…」
藤 「フフ…困ったちゃんだなぁ」
次に目が覚めたらコイツはいつもキスしてくれる。
その時になってやっと俺は素直に謝れる。
北 「昨日はごめん…」
藤 「ん?なんのこと?」
北 「…さあ?(笑)」
藤ヶ谷は懐が広いから俺はまだまだ堕ちていく。
今もまだ見えない底に向かってずっと。
『飛び降り症候群。』Fin.
951人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「藤北」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんサン♪こんばんは(*^^*)最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*)楽しんで頂けたなら良かったです!また朱蝶ワールドにお連れ出来るように頑張ります(*^^*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - また、このような2人を読みたいです。朱蝶様の罠?沼にハマってしまうお話をお待ちしておりますm(_ _)m (2017年10月2日 15時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございますm(_ _)m朱蝶様の言う通りのハラハラドキドキをとても味わいうふうふさせられていました。今回の短編の藤北私は好きです。意地悪?イタズラ?上手く言えませんがそんな太輔さん、グルグルするみっくん好きです。 (2017年10月2日 15時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - kkeeさん» kkeeサン♪最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*)私の狙った温度感を感じて頂けたなら良かったし、何より楽しんで頂けたなら安心です!!こちらこそ有難うございますです(*´▽`*) (2017年9月27日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - MISAさん» MISA様♪んふふ、MISA様にそんな風に言って頂けて良かったです(*^^*)私もなんかやたら小難しかったり、殺風景な感じが私らしくないと思ってたんですが、でも2人の本質的なものは私のままな気がして、MISA様にそこを気付いて貰えて嬉しいです!流石MISA様です(*´艸`) (2017年9月27日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱蝶 | 作成日時:2017年1月27日 18時