君と僕の温度感。

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＜北side>






でも本当に大丈夫かは俺にだって分からない。






むしろもっと出来るはずだって、

もっとこんな風にも見せれるはずだって、

どんどん台詞と内容と舞台背景に追い込まれてて、

休みなんかいらないから稽古させてくれ！って思ってた。









動いてないと不安にもなるし時間が勿体無いと感じてた。









それはライブにも影響与え、俺は色々やらかした。

ファンのみんなは優しい。

むしろやらかしこそがライブの醍醐味だと、

心配はされても誰も攻めやしない。



有り難いよ。本当有り難い。

だけど、そうじゃない。

それじゃ俺は駄目なんだ。









藤 ｢お疲れ｣


北 ｢あ、おぅ｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢･･･｣


藤 ｢舞台大変？｣


北 ｢･･･んー、まぁね(苦笑)｣









舞台を言い訳にするのは違うと思ってる。

それはそれだし、これはこれ。









藤 ｢大変だと思うけど頑張ってよ｣


北 ｢へ？｣


藤 ｢ライブも舞台も頑張って｣


北 ｢･･･｣


藤 ｢中途半端は嫌なんでしょ｣


北 ｢･･･うん、まぁ｣


藤 ｢じゃあどっちも頑張って｣









宜しくと言って去っていった藤ヶ谷。









･･･相変わらず分かりづらい奴だなぁw

俺じゃなかったら分からない励ましじゃない？w









でも、あんがとね。嬉しかったよ。









｢頑張れ｣って既に頑張ってる人に言ってもなって、

周りはみんなそう思ってくれてたんだと思う。

だから俺ここ最近｢頑張れ｣なんて言われてない。

って事に藤ヶ谷に言われて気付いた。



心配してくれるのも応援してくれるのも本当嬉しい。

だけどそれはそれでたまに自分を不安にさせる。









だって自分を奮い立たせるのは自分しかいなくなるから。









だから俺は休みより稽古場に行くのが好きだったんだな。

監督が怒ってくれるから。

もっとちゃんとやれって背中押してくれるから。



今日だって｢疲れてるんだよ｣なんて甘い言葉より、

｢何やってんだよ、ちゃんとやれよ｣って、

キツく言われた方がケジメがつく。

時にはちゃんとそうゆうのが必要なんだ。









藤ヶ谷はそれをしてくれた。









ったく、やだね、これがシンメってやつ？w

無駄に分かりあっちゃうのむず痒いわw

あー本当やだやだ。









言われんでも頑張りますよ。

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