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<北side>
藤 「そんで、どしたの?」
北 「何が?」
藤 「タメ息、ついてたでしょ?」
北 「あ〜・・・別に暇だなぁーって思ってただけ」
藤 「はは、ごめんほったからしにして(笑)」
北 「んにゃ、それは良いんだけどさ」
お前の役について考えてました。
なんて言える訳もなく、俺は話題を変えた。
北 「で、ドMキャラどうよ?(笑)」
藤 「ん〜・・・・・・まだよく分かんない(苦笑)」
北 「ってかマジでドMなの?(笑)」
藤 「ん〜・・・ドMってかパシリ?(笑)」
北 「あ〜・・・なんでも言いなりになっちゃう感じ?」
藤 「うん、あと上手くコキ使われてる(笑)」
真面目で純粋な役。
あーーー本当つまんねぇ。
なんて俺が思ってるなんて思わねぇだろうな。
藤 「でも楽しいよ、俺パシリの素質あるかも(笑)」
北 「そんな素質持ち合わせるな(笑)」
俺は『普通』じゃない役をやる太輔が好き。
昔はそんな事を思う事はなかったんだけど、
TAKE FIVE辺りからかな?
あー、コイツってこうゆう役のがいいなって思ったの。
ってかそんな役が多かったんだよな。
美咲も仮面ティーチャーもMARSも暴力的だったし、
犬千代もだし、よく考えりゃ理想の息子もそうだな。
そんでTAKE FIVE2見た時確信したんだ。
俺、こうゆう役やってるコイツ好きって。
TAKE FIVE2、ありゃ凄かった。
MARSも良かったが舞台は生だから余計。
TAKE FIVE2の死を間近に苦しむ姿を見た時、
俺は「すげぇ」ってよりも「怖ぇ」って思ったんだ。
それは「死にかける演技をする人」を見たんじゃなくて、
「死にかける人」を見たって感じだった。
いつの間にあそこまで上手くなったんだろうって、
あんな演技も出来るんだなって思ったのは、
一通り見た後の興奮が冷めたあとだった。
藤 「よし、もう少しやるかぁ〜」
北 「ふぁいと〜」
藤 「あ、寝るなら俺部屋行こうか?うるさいでしょ?」
北 「全然。終わるまで待ってる」
藤 「え、珍しい。いつもは先に寝るくせに(笑)」
北 「今日はそんな気分なの〜」
藤 「そっか、じゃあ待ってて」
北 「おぅ」
太輔は「普通」を演じる方が大変そう。
でもそれは仕方がない。
だって俺達は「芸能人」だから一般的な普通を知らない。
だからこそ普通じゃない役がハマるんだと俺は思ってる。
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朱蝶(プロフ) - いゆらんさん» いゆらんサン♪こんばんは(*^^*)最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*)楽しんで頂けたなら良かったです!また朱蝶ワールドにお連れ出来るように頑張ります(*^^*) (2017年10月2日 18時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - また、このような2人を読みたいです。朱蝶様の罠?沼にハマってしまうお話をお待ちしておりますm(_ _)m (2017年10月2日 15時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
いゆらん(プロフ) - こんにちは♪完結おめでとうございますm(_ _)m朱蝶様の言う通りのハラハラドキドキをとても味わいうふうふさせられていました。今回の短編の藤北私は好きです。意地悪?イタズラ?上手く言えませんがそんな太輔さん、グルグルするみっくん好きです。 (2017年10月2日 15時) (レス) id: 3188bfb525 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - kkeeさん» kkeeサン♪最後までお付き合い頂き有難うございました(*^^*)私の狙った温度感を感じて頂けたなら良かったし、何より楽しんで頂けたなら安心です!!こちらこそ有難うございますです(*´▽`*) (2017年9月27日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - MISAさん» MISA様♪んふふ、MISA様にそんな風に言って頂けて良かったです(*^^*)私もなんかやたら小難しかったり、殺風景な感じが私らしくないと思ってたんですが、でも2人の本質的なものは私のままな気がして、MISA様にそこを気付いて貰えて嬉しいです!流石MISA様です(*´艸`) (2017年9月27日 17時) (レス) id: 03a875af6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2017年1月27日 18時