< 57 > ページ7
<北side>
俺のは左腕が毛皮に覆われ、右は袖無しの…。
太輔のは今着てる物の上から羽織れる真っ黒な毛皮。
内側には華の刺繍を敷き詰めてもらった。
華柄なんて…ってお前は嫌がるかもしれねぇけど、
お前のその根の弱さと儚さにピッタリだろ…?
俺なりに一生懸命考えたんだぜ…?
だから、気に入ってくれよな…。
藤 「…」
それが何だとも言う眼…。
大事なのは、これから。
北 「どうだ?シルシもちゃんと隠れてるだろ?」
藤 「…シルシ?」
北 「あぁ」
俺は背中を向け、
着ていた上着を傷が見えるように半脱ぎした。
そしてすぐ羽織直し太輔の方を向くと、
案の定、目を逸らしていた。
北 「コレはお前のもんだってシルシだろ?」
藤 「…」
何言ってたんだ…って眼…。
うん、でも、もぉそうゆうことにしようぜ…?
北 「でもさ見せてんのもこっぱずかしいからな」
藤 「…」
北 「コレで隠させてもらうから」
藤 「…ミツ」
北 「わざわざこんなの見せなくても俺はお前のだし」
藤 「ミツ」
北 「ってかどちらかと言うとさ、」
藤 「ミツ」
北 「俺がお前を想い過ぎた結果みたいなもんじゃん?」
藤 「ミツっ」
北 「そんなのこっぱずかしくて晒してらんねぇし」
藤 「ミツっ!!!」
北 「…」
藤 「…やめろ」
北 「嫌だね、コレはお前を愛しすぎた俺のシルシだ」
藤 「…」
北 「そんでこうなったのは…お前が俺を愛したからだ…」
藤 「…」
北 「だから…お前が付けたも同然だ」
なぁ…コレが意味ある傷痕だったら…、
お前は受け入れられねぇかな…?
ベッドに腰掛ける太輔の目の前に立ち、
その眼にかかる前髪を避けてやった。
ちゃんと…、俺が見えるように…。
北 「コレは俺らの愛のシルシって事だ」
藤 「…」
北 「俺は恥ずいからよ、見るのはお前だけでいいや」
藤 「ハッ…無駄に派手に誂えたもんだな…」
呆れたように鼻で笑う太輔…。
そうだよ、こんなの笑い事に過ぎねぇんだよ…。
北 「あんだよ、文句があんならてめぇで脱がしてみろ」
藤 「…」
北 「てめぇだけがソレが出来んだから」
藤 「…」
北 「うぉっ!?」
突然勢いよく腕を引かれるとベッドに押し倒された。
見上げたソコにはなんとも情けねぇツラ…。
772人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱蝶(プロフ) - 稀嵐さん» 稀嵐サン♪あ~(笑)俺達出てるよ、すげぇなって笑ってて欲しいですね(笑) (2016年12月22日 1時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
稀嵐(プロフ) - 朱蝶サンお返事ありがとうございます!今頃砦ではDVDの発売を記念して華組で鑑賞会しながら盃酌み交わしていて欲しいですね笑 (2016年12月21日 22時) (レス) id: 1f280d4abe (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 稀嵐さん» 稀嵐サン初めまして、お逢いできて嬉しいです(*^^*)DVDからわざわざこちらに足を運んで頂き有難うございます!!私も井江で再びお頭と総隊長熱を拗らせております(笑) (2016年12月21日 19時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
稀嵐(プロフ) - TourのDVDが発売されてPSYCHOをみたときに、この作品をふと読みたくなって最初から一気によみこんでしまいました!PSYCHO見ながらもあっ!お頭!とか総隊長〜!!なんて頭の中で変換しながら楽しんじゃいました笑 (2016年12月21日 18時) (レス) id: 1f280d4abe (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - つーちゃんさん» つーちゃんサン♪お久し振りです(*^^*)そうですよね、live行ってなければ分からない事ばかりですよね、すみません(^_^;)でも楽しんで頂けたみたいで良かったです、最後までお付き合い頂きまして有難うございました(*^^*) (2016年10月6日 17時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱蝶 | 作成日時:2016年8月29日 21時