ソノ砦、本日モ華ガ舞ウ。< 2 >

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＜玉side>









藤 ｢じゃ、乾杯っ！！！｣









花見が始まるとそりゃあもぉお祭り騒ぎ。

踊り出す奴もいれば、相撲を取り出す奴もいて、

それは年明けや年の締めくくり以上に騒がしい。









爺 ｢お嬢｣


北 ｢なんだよ｣


爺 ｢カッカッカッ(笑)すっかり丸くなったのぉ〜｣


北 ｢うっせ｣









そぉそぉ、うちのあの2人と言えば…









｢片翼、華烏ばっかじゃなく俺にも酒を注いでくれよ〜｣


北 ｢てめぇでやれ｣


｢おいおい相変わらず口が悪ぃな、華烏どんな躾してんだ｣


藤 ｢あ？そりゃあ想像出来ねぇ激しい躾だよ、ｸｸｯ｣


『ﾄﾞｽｯ』


藤 ｢ｸﾞﾌｯ(泣)｣


北 ｢…///｣


｢ハッハッハッハッハッ(笑)｣









まぁ、相変わらずかな(笑)

あ、でもあの一件以来本当に変わったなって思うのは…









藤 ｢桜付いてんぞ｣


北 ｢？｣


藤 ｢ほら、｣


北 ｢お前も付いてる｣


藤 ｢なら、取ってくれ｣


北 ｢どーせ取ったってすぐ付くだろ｣


藤 ｢確かにな(笑)｣


北 ｢今年も満開だな｣


藤 ｢あぁ、良い景色だ｣









2人で寄り添って笑ってる姿が増えた事かな。









ミツは周りの目を気にしない事が増えた。

それもあってか、頭はしつこさが減った。

でも前より仲睦まじく見える。

それはお頭の傷が確実に癒えてってる証だった。









玉 ｢はぁ〜…平和だねぇ〜｣









咲き乱れ舞う桜。

そしていつもの上着を着て寄り添うお頭と総隊長。









玉 ｢ﾌﾌ…｣









みんな笑ってる。

俺にとってソレは理想郷のような景色だった。

過去は消えないけど、

過去があるからみんな大輪を咲かす。

此処はそんな奴等が集まった場所。









藤 ｢おいっ、飲み比べすんぞっ！｣


二 ｢するーっ！｣


北 ｢馬鹿、もぉ止めとけっ、二階堂も飲み過ぎだ｣


｢にゃ〜｣


千 ｢あ、コミツ、さてはお裾分けされたくて来たな？｣


カ ｢コミツ、ここおいで｣


リ ｢俺も飲み比べするぜっ！！｣


横 ｢リョースケはもう少し大きくなったらな(笑)｣


藤 ｢全員揃ったかぁ〜？｣


宮 ｢あ、まだ、たまー！！飲み比べするってよー！！｣


玉 ｢え〜(笑)｣









.









｢｢｢｢｢｢｢ アハハハハハ ｣｣｣｣｣｣｣









.









今日も砦に華が舞う。

お頭が大好きな賑やかで幸せな華があちらこちらで。






Fin.

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