ソノ砦、本日モ華ガ舞ウ。< 2 >

< 79 > ページ29

＜玉side>









藤 ｢だから時間潰してたんだよ｣


北 ｢…｣


藤 ｢お陰で俺がどんなに大事か分かっただろ？ｸｸｯ｣









いや、お頭はただ愛されたかっただけかな…(苦笑)

でもそのために命だってかけちゃうんだから、

必死っていうか何と言うか…厄介だ。

ミツの今までの気苦労がちょっと分かった気がした(苦笑)









北 ｢…｣


『ﾄﾞｽｯ』


藤 ｢痛っ、んだよ殴んなよ(笑)｣


北 ｢馬鹿じゃねーの｣









一瞬憂いた顔したミツだけど、

すぐにキッとした顔でお頭の肩に1発(笑)



でも殺伐とした空気はなく、どこか優しかった。

殴った音は凄かったけどね。

そしてお頭もまた優しく微笑んだ。殴られたクセに。









藤 ｢あぁ、馬鹿だな。俺も、おめぇも、だろ？｣


北 ｢ﾌﾝｯ…｣


藤 ｢あだだだだっ(笑)｣









ミツは肩を抱き寄せられると、

今までと違って大人しくその胸に寄りかかったが、

照れ隠しかすぐに胸元をツネッてた(笑)









藤 ｢ったく、素直じゃねーな｣


北 ｢それもお互い様だろっ｣









全くこの2人ったら、寄れば触ればで騒がしい(笑)









藤 ｢そうだ、俺の上着はどした？｣


北 ｢洗濯場だよっ｣


藤 ｢おめぇのは？｣


北 ｢あ？えっと…｣


玉 ｢あ、外に干しっぱだったから濡れてるかも｣


宮 ｢結構降ってたしね(苦笑)｣


北 ｢……だとよ｣


藤 ｢おい、じゃあ明日も着ねぇ気か！？｣









仲直りは無事にしたけど、

やっぱお頭はまだ傷跡は見たくないのかな…









北 ｢別にもぉ隠さなくてもいいだろ｣









お、ってことは解決した感じ？

風呂入ってる時に2人でなんか話したのかな？

でもお頭は傷跡出して欲しくなさそうな感じだけど…









藤 ｢駄目だ駄目だ、ほら見ろ、手が震えだしたっ！｣


北 ｢あ？酒の飲みすぎだろ｣


藤 ｢ちげぇよ、よく見ろ、ほらほらっ｣


北 ｢はいはい、大丈夫大丈夫、｣


藤 ｢おいっ！もっと心配しろっ！｣


北 ｢うっせぇな、｣


『ﾁｭｯ』


玉 ｢わぉ｣


北 ｢ほら、震え止まっただろ｣


藤 ｢……ｸｸｯ、いやまだだ、ほらほら止まらねぇ(笑)｣


北 ｢うっせぇ、調子に乗んなよ｣


藤 ｢なんだよー、ほらー、なぁーミツー｣









なんか、大丈夫みたいだね(笑)

こうして波乱は無事？に解決しましたとさ(笑)

< 80 >→←< 78 >

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す