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でも2人の仕事が増えれば増えただけ、
多少なりともグループ内ですれ違いを引き起こした。
それでも、俺らはやるしかなかった。
出れない奴には出れない奴のツラさがある。
でも出た奴にだって嬉しい悲鳴かもしれないけど、
出た奴なりのツラさがある。
でも嫌な思いだけで終わらせるかって必死にやった。
全部全部…7人で何かをするために…。
そして徐々に俺と北山2人から始まって、
玉にも仕事が来るようになって、
そしたら次は3人と4人とか言われて、
でも舞祭組が出来て、舞祭組で番組出るようになって…
そしてやっとだ…
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やっと、5年目で個々で仕事出来るようになった…。
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なのに、5年目にしてまた藤北…
しかもこんな俺らだけ特別枠みたいな扱い…
ったく…、なんだかなぁ…。
ソコに戻るために色々やってきたんじゃねぇっつーの…
藤 「はぁ…」
チラッと向けた視線の先には、
別室の暗がりの中に佇む北山から貰ったギター。
アレは…正直良い経験させてもらった。
『ギターとかいいかもね』
そう言ってるのは知ってた。
でもそんな期間もないし、
まさかね…なんて思ってたらアレだ。
正直ギター貰った時は色んな意味で驚いたけど、
1番は北山が俺と何かをやりたいって言い出した事。
―・―・―・―・―
藤 「…」
ギター…か。
貰っちゃった…。
北 「じゃあな、お疲れ」
藤 「あ、ありがと…コレ…」
北 「おぅ!無駄にすんなよ、ウシシ」
藤 「…」
北 「あ、あと、遅くなったけど誕生日おめでとさん」
藤 「…さんきゅぅ」
そっか、誕生日も含まれてんのか…。
プレゼントに課題がなかったら最高だったなぁ…。
まぁ、絶対やり遂げるけど。
藤 「スミマセン、コレ教えて貰える日ってありますか?」
―・―・―・―・―
ソレから持ってける現場や移動中はずっと一緒だった。
みんなで集まった時も楽屋でやったりした。
ある日、練習してる時に離れて座る北山が目に入った。
腕も足も組んで無表情だったから、
いつも通り寝てるんだと思ってた。
でもつまづかず弾けた時にまた顔を上げたら、
さっきまで無表情だったのに今度は口端が上がってて、
寝てたんじゃなくて聞いてたんだって気付いた。
俺はそれ見て、もっと頑張ろうって思ったんだ。
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朱蝶(プロフ) - みおみおさん» み、みおみおさん!?ふぁーーっΣ(゜Д゜)明けましておめでとうございます!!そしてお返事遅くなり申し訳ありません!!むちゃくちゃ読み返して頂けてるなんて、まさかのお年玉に目ん玉転がります(*/□\*)こちらこそ有難うございますです!! (2017年1月22日 19時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
みおみお(プロフ) - 実はこの話。。。。むちゃくちゃ読み返してニヤニヤしてます。ほんま、気持ちいい。ほんまときめくし、血液温度上がります。読む度に体温上がって、最後のガヤさんの『ウッシ』一緒にいっちゃいますから。笑。いつもたくさん読ませていただいてます。ありがとう。 (2017年1月18日 11時) (レス) id: 98a4a2ab29 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - えりんぎさん» えりんぎサン♪はい、今回は普段と違うテーマにしてみました(*^^*)色々感じて頂けたみたいで嬉しいです、こちらこそ有難うございました(*^^*) (2016年7月9日 10時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - そんな2人の後姿を見守っていきたいなと思いました! 少し重い話になっちゃってすみませんっ!笑 でもこのお話を読んですごく感じたものがあったので。 ありがとうございました♪ (2016年7月8日 0時) (レス) id: 424e396b6c (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - みっくんと太ちゃんがお互いいろんなことを考えて少しずつ前に進んでいく・・・ そんな2人の形がFIRE!!!だったり証だったり&sayなのかな・・・って。 2人がよく言う「言葉が無くてもわかる」っていうのはこのことかもなって思いました! (2016年7月8日 0時) (レス) id: 424e396b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2016年5月9日 19時