僕が彼に思うコト。

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『妥協』そんな言葉が本人から出たから、

やっぱそうなのかって思った。






今回liveの構成からアルバム作成、

ソレに俺らのMVもあるし、

あとは新曲のレコーディング…

北山が今回のツアーで抱えてる仕事量は、

俺らと正直比にならないと思う。

ソコに更にソロ作成なんて…。









だからの大々的に公開されてない持ち歌なんだと思った。









1から作る余裕がないのかって思った。

北山はグループのために自分のやりたい事を、

抑えたのかって…そぉ思ったんだ…。

あの曲が駄目なんて思わない。

良い曲だし、俺も好きだし。ただ…









北 ｢俺、あの曲好きなんだよね｣


藤 ｢…｣


北 ｢自分で作った曲だし、もっと表に出したいってずっと思ってた｣


藤 ｢…｣


北 ｢クリエで終わらせるのは勿体無いって思ってた｣









北山が話すことは、俺には言い訳にしか聞こえなかった。









北 ｢ファンもクリエ映像化希望とか言ってるしさ(笑)｣


藤 ｢…｣


北 ｢それは無理だから、せめて曲だけでもって。5年目の特別な感じには良いかなって(笑)｣


藤 ｢……良いんじゃない｣


北 ｢…｣


藤 ｢北山が良いなら良いんじゃない？｣


北 ｢…｣









俺は立ち上がり座る北山を見下ろした。









北 ｢……そんな顔すんなよ｣


藤 ｢…｣


北 ｢コレは俺の挑戦なんだ｣


藤 ｢…｣


北 ｢お前とあのlive作って楽しかった｣


藤 ｢…｣


北 ｢俺は初心をここでもう1度思い出す。過去を引きずるんじゃなくて、過去のものを全部越えたいんだ｣


藤 ｢…｣


北 ｢だから妥協じゃない。お前が心配する事はなんもない。だから、怒んなよ…(苦笑)｣


藤 ｢……別に怒ってねぇよ｣









俺はもう1度腰を下ろした。

北山が言いたい事は分かる。

それでもやっぱり、どっかそう言うことで、

なんか諦めたんじゃないかって思ってしまう。









思ってしまうけど、受け入れよう。









もぉ決まった決定事項と北山の気持ちは変えられない。

1から作るソロを蹴ってまで、

他に力を入れる事を選んだんだとしても…

本当にその話した通りだとしても…









何にしても北山がそうして良かったと思えるようにしたい。









北山がやらなきゃ良かったって思わないように、

周りから俺が思ったような事を思わせないように、

北山の想いを形にしてやろうって煙草にまた火を着けた。

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