雨の日の太陽。2

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藤 ｢コレは俺が着たやつなんだ、それで｣








ガヤさんに子供が出来た時にってとっといたやつらしく、

でも自分はまだ予定ないからニカに着てほしいって。

ガヤさんはあげてもって思ったらしいんだけど、

ウメが断固反対したらしい。ウメ、ナイスっ！(泣)

だって聞けないけど絶対高いもんっ！！！








藤 ｢よし、出来た！ちょっと小さいかな？(笑)｣


ニ ｢ふじがやといっしょっ♪｣


藤 ｢うん、よし、写真撮ろう！ウメっ！ウーーメーー｣


北 ｢写真って、俺ら普通の格好だけどいいの？｣


玉 ｢良いんじゃない？主役ニカだし｣


宮 ｢でも写真だけ見たら絶対保護者ガヤさんだよね(笑)｣


藤 ｢え？じゃあ健永も着る？俺ので良ければ確か〜｣


千 ｢いいっ！全然私服でOKっ！！｣








慣れないもん着てもし破いたりでもしたら………。

うううっ……怖い怖い…鳥肌たったぁ…。








藤 ｢本当は外が良かったんだけどね〜｣


千 ｢雨だしね(笑)｣


ニ ｢ニカあめすきっ｣


千 ｢はいはい、ほらおいで(笑)｣








鶯色で背中に鷹と小槌が入ってて、

いかにもオメデタイって感じの着物。

そんなニカを中心に立たせ、みんながその周りに。








男 ｢はーい、それでは撮りますよーっ｣


千 ｢ニカ、笑って？｣


ニ ｢にぃー♪｣


『カシャッ』








ちょうど1年前の今日、8月6日。

今日以上にどしゃ降りの日。

ニカと出会って家族になった。

あの日はビショビショで怪我もしてて、

言葉は全然通じないし、河童だとか言い出すし、

その時もその後も不安しかなかった。








藤 ｢健永、今度は2人だけで撮りな｣


千 ｢…うん、よし、ニカ抱っこだっ｣


ニ ｢♪｣


千 ｢ニカ、大好きだよ？｣


ニ ｢んふふ♪ギューーッ♡｣








でも今は不安だけじゃない。

ニカが、毎日楽しそうにしてるから不安だけじゃない。

それに、俺にはずっと変わらない友達がいてくれたから。

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