至近距離恋愛反対。

< 29 > ページ29

＜玉side>






少し前に久々に7人で仕事した時だった。






玉 ｢ガーヤ｣


藤 ｢ん？なに？｣


玉 ｢なに見てんの？｣


藤 ｢これ、懐かしいっしょ(笑)｣








ｶﾞﾔが珍しく動画を見てた。

しかもﾃﾞﾋﾞｭｰ前の。








玉 ｢わぁ〜懐かしい(笑)｣


藤 ｢な？この頃楽しかったよな(笑)｣








『この頃』って言った。

ｶﾞﾔ…最近は楽しくないの？

…それは忙しいから？それとも…。







玉 ｢ねぇもうすぐ誕生日じゃん？なんか欲しいもんある？｣


藤 ｢えぇー(笑)なんだろ、どこでもドア(笑)｣


玉 ｢はは、無理じゃん(笑)｣


藤 ｢な、無理だよな…(笑)｣








俺はあんまり人の気持ちとか深く分かんない。

でもｶﾞﾔが元気なくて、寂しそうで、

無理に笑ってるのはよく分かった。

なんとなくだけど…俺にもそんな時期あったし…。

どこでもドアなんて手に入れてｶﾞﾔはどこ行きたいの…？








玉 ｢他には？｣


藤 ｢ん〜…7人での冠番組もう1つ(笑)｣


玉 ｢それも俺じゃ無理じゃん(笑)｣


藤 ｢掛け合ってよ、玉なら出来るよ(笑)｣


玉 ｢無理だよ(笑)｣








ｶﾞﾔは寂しいんだ。

でもそぉは言ってくれない。

だからなんて声をかけて励ませばいいか分かんない。

ﾐﾂには……この感じなら言ってないか…。

ﾐﾂならｶﾞﾔを寂しさから救ってあげれる？

俺は直接何も出来なくて、ﾐﾂに頼るしかないけど、

一番効果がある方法を俺は考えるよ。








玉 ｢ｶﾞﾔ、誕生日ﾊﾟｰﾃｨｰしようね！｣


藤 ｢別にいいよ、みんな忙しいだろ。｣


玉 ｢別の日になっても必ずしよっ！｣


藤 ｢はは、珍しい(笑)｣








ｶﾞﾔ、みんなで集まるのに遠慮なんかしないでよ。

昔から何でも言うﾀｲﾌﾟじゃないけど、

俺らの前では良い子じゃなくていいんだよ？

そういう姿見ると、

俺らは役立たずなのかって思っちゃうだろ。








ｶﾞﾔの馬鹿。








目の前に俺もみんなも居るんだから言ってよ。

一緒に居る時に言わないでいつ言うのさ。

ﾎﾝﾄ…ｶﾞﾔの馬鹿…。









そんな事があって、

今日の誕生日ﾊﾟｰﾃｨｰまできてしまった。

< 30 >→←< 28 >

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す