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<北side>
北 「ん……ぁさ…?」
昨日はいつ寝たんだっけ…
眩しい光から逃れるように布団に潜った。
んふふ…
俺んちの匂いじゃない…
これは太輔んちの匂い…
んふふ…
『幸せ』だ。
この感じが『幸せ』なんだな。
ずっとこの温もりに包まれてたい。
でも…、太輔が何してるかも気になる。
ソッと音を立てないように起き、茶の間へ向かった。
何してるんだろ…?
茶の間を覗くと縁側に座椅子を移動させ、
本を読む太輔を見付けた。
また、本読んでる…
暖かい陽射しが差し込んでて優雅に寛いでる。
俺が猫だったら間違いなくその膝に乗ってる。
俺はあの頃のように、ただ太輔を見た。
今は声かけたら振り向くんだな…
俺の事知ってるんだ…、あの時と違う…
だから……
だから前に進んで良いんだ…
前に進んで…
『ギシッ…』
藤 「ん?あ、宏光、起きた?」
あぁ…その笑顔に飛び込みたい…
何もかも気にしないで、自由気ままな猫みたいに…
藤 「どしたの?おいで?」
きっと俺が猫になったら、
太輔が今まで出会った猫の中で1番甘える猫だよ。
俺は言葉が話せないから体で表現するしかないんだ。
いつもくっついて歩いて、膝が俺の特等席なんだ。
仕事に行ってる間は太輔の匂いがする所を探して、
そこで寝て待つんだ。
帰ってきたら真っ先に玄関に行って、
おかえりの変わりに喉鳴らすんだ。
藤 「宏光?」
北 「…眠い」
藤 「ここで寝たら?気持ち良いよ?」
自分の横の床を叩き、俺を招く。
北 「枕持ってくる…」
藤 「じゃあ、ついでに布団干そっか?」
立ち上がって俺の傍に来ると、頭を撫でて寝室へ行った。
ねぇ太輔…、猫じゃなくても撫でてもらえるけど、
猫みたいには甘えられない切なさはどうしたらいい…?
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朱蝶(プロフ) - ふじみつさん» ふじみつさん♪こんにちは(*^^*)繰り返し読んでくださり有難うございます、私にとってとても特別なお話なのでとても嬉しいです(*^^*)今お泊まりですか!まだまだワクワクが沢山待ってますね(*´艸`) (2018年9月22日 18時) (レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんにちは(〃ω〃) 何度も何度も逢いたくなるこの世界。突然読み返したくなるんです。大好きとしかいいようがありません。今、初めて太輔君のお家にお泊まりしてる所なのに、何だかドバーッと感情が溢れだしました。早くみっ君を幸せにする為に読まなくちゃ! (2018年9月22日 15時) (レス) id: 67a79b765f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 斐南さん» 斐南サン♪あはは、コメントの名前見てビックリしちゃいました(笑)今ね、文字とか書き直しもしてますので、もっと読みやすくなると思いますので、また宜しくお願いします(笑) (2016年9月1日 20時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
斐南(プロフ) - もう何度も読み返しているのに、何度も何度もここへ来ては同じように感動します。このお話は私の宝物です。本恋を創って下さって本当にありがとうございます! (2016年9月1日 20時) (レス) id: e9c55da7fe (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - \(^o^)/さん» 初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)ノンリアルですが、楽しんで頂けたら嬉しいです(*^^*) (2015年6月2日 19時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2015年3月23日 19時