そして僕達は…。

ﾎﾞｸらの弱さ･強さ。*番外編3 ページ14

＜横side>






倉 ｢遅くなってすんませ〜ん｣






北 ｢お、お、お、お、｣


玉･宮･二･千･横 ｢｢｢｢｢大倉くんっ！？｣｣｣｣｣


藤 ｢あ、やっと来た｣






襖を開けたのは花束を抱えた大倉ｸﾝ。

太輔意外は全員目を丸くして驚いた。






北 ｢なんでお前っ！？｣


倉 ｢え、藤ヶ谷ｸﾝが来い言うから｣


横 ｢太輔？｣


藤 ｢だって祝福してもらわなきゃ困るから｣


玉 ｢…花束｣


倉 ｢あ〜、これは宏光にや｣


北 ｢俺？｣


倉 ｢結婚パーティーやる言うから花ぐらい必要やろ？｣


千･二 ｢｢…｣｣


横 ｢よく来てくれたよ｣


宮 ｢だねっ！？｣


横 ｢来づらくなかった？｣


倉 ｢…ほんま、皆さんにも謝らんと思うて…｣


北 ｢あ…｣


倉 ｢ほんまご迷惑おかけしてすみませんでした！！｣






大倉ｸﾝがみんなに頭を下げた。






倉 ｢もぉあんな事しません｣


藤 ｢…｣


倉 ｢宏光の…、友達で居たいから｣


北 ｢お、大倉っ｣


藤 ｢はぁーい、抱き付かないっ！｣


倉 ｢ケチやな藤ヶ谷ｸﾝ！えぇやん友情のハグやっ！｣


藤 ｢ケチで結構！友情は許しても触るのまで許しねぇよっ｣






なんだか俺らを置いてきぼりに、

太輔と大倉ｸﾝがギャーギャー…。

その姿を見て太輔が許したのに、

俺らが許さないなんてそんな事出来なかった。






いや元々許すも許さないも誰もなかった。






みんな他人事じゃないし、

人を好きになるって今回のような事はつきものだから。

みんなそれを分かってる。






だから、戸惑っているだけ。複雑なだけ。






倉 ｢これからもどうぞ宜しくお願いします(笑)｣






そう言って笑う大倉ｸﾝは俺らに『安心』を与えた。

そうだよ、本人達はもぉ解決したんだしね。

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