そして僕達は…。

音に色を。*番外編5 ページ11

＜北side>






ゾロゾロとうちに入ってきた5人は、

意外にもアッサリ友幸を受け入れた。






友幸と友達になった話も手紙が来た時も見せたけど、

やっぱり会うのは初めてだし、

多少なりとも問題の根源だったから…って、

心配したけどそれは無用だったようだ。






年の近い下2人はすぐ打ち解けた。

真ん中2人は宮田を筆頭に3人の輪に入り楽しそうにしてる。

横尾ｻﾝは太輔とキッチンに並んでて、

俺はその2つの空間の間に座り交互にただ見ていた。






それだけで胸が暖かくなった。






横 ｢出来たよ〜、皿とか並べて〜｣






うちのコタツは1面2人並んで入れる。

だから8人ピッタリ鍋を囲える。

俺の隣に座る友幸。






二 ｢俺鍋奉行やりたい！｣


千 ｢鍋奉行って何すんの？｣


二 ｢みんながちゃんとバランスよく食べるように見るんでしょ？｣






それが正しいか分からないけど、

結局それは横尾ｻﾝがやってた(笑)



友幸はちょっと遠慮してたけど、

話の中心はずっと友幸だった。



あれからサークル活動がどうとか、

好きな子出来たかとか、大学生活ってどんなもんだとか、

普通の普通の話で盛り上った。



まるで始めから友達だったかのような。

それかこうなるのが自然だったような。

そんな暖かい時間を過ごした。






北 ｢疲れない？大丈夫？｣


友 ｢うん、凄く楽しい｣


北 ｢ならよかった｣


友 ｢北山ｸﾝの仲間は素敵だね｣


二 ｢ばぁーか｣


友 ｢え？｣


千 ｢友幸も仲間でしょ？｣


玉 ｢宮田は違うけど｣


宮 ｢いや、俺は必要不可欠でしょっ｣


横 ｢トモ、またみんなで飯食おうな？｣


友 ｢はいっ！｣


藤 ｢ばぁーか。はい！じゃねーだろ(笑)｣


北 ｢固いんだよお前(笑)｣


友 ｢えっと……うんっ！！｣






友幸の熱くなった目頭にみんなが馬鹿だなって笑った。






友 ｢へへ…、俺の人生は虹色だね｣






じゃあ俺らと一緒だなってみんなで笑った。






Fin.

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