僕と君のカレンダー。2

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＜藤side>






藤 ｢ﾐﾂ〜、今日なんか凄い旨いって酒貰った〜｣


北 ｢え、まじ！？どれ！？うわっﾜｲﾝじゃん！｣


藤 ｢飲む？｣


北 ｢飲む飲む♪｣






嬉しそうにﾜｲﾝｸﾞﾗｽを取り出し、

冷蔵庫からﾁｰｽﾞやら生ﾊﾑを鼻歌まじりで探す。

よし、掴みはOKだな。ふふ。






藤 ｢はい、じゃ乾杯｣


北 ｢お疲れさんでぇ〜す｣






一口ﾜｲﾝを含んだﾐﾂは、

ﾊｯとしたあと噛み締めるように顔をくしゃくしゃとし、

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙって震えると旨いと叫んだ。






北 ｢なにこれぇぇぇうまぁぁぁい♪｣






あぁ…可愛い…。

もぉ食べたい今すぐ食べたい。

ﾁｰｽﾞ食わせるふりしてそのままｶﾞﾊﾞｯとﾌﾞﾁｭｯと…






北 ｢なぁ、誰に貰ったの？｣


藤 ｢…｣


北 ｢おいっ｣


藤 ｢ん？あ、あぁえっとね｣






まだだ。

まだ我慢するんだ。

今日は最上級に可愛すぎるﾐﾂを堪能するって！

そぉ決めたんだから！！我慢だ俺！！






北 ｢むほー♡旨すぎるー♡♡｣






そのあとも順調に飲み続けるﾐﾂ。

でもつまみが少なくて物足りなさそう。

冷蔵庫に足を運ぶと何やらｺﾞｿｺﾞｿ音がする。

なんか作るつもりなのかな。






北 ｢ほい。｣


藤 ｢ん？え、ちょ、｣






声に振り返るとうどんに人参にｷｬﾍﾞﾂ、もやし、

豚肉を抱えたﾐﾂがいて、それを俺にﾄﾞｶｯと渡した。






藤 ｢…えっと…、焼きうどん…？(苦笑)｣


北 ｢うん｣


藤 ｢作れと？｣


北 ｢うん｣


藤 ｢…じゃあ可愛くお願いしてごらん？｣


北 ｢…じゃいい。自分でやるし。｣






不満そうに頬を膨らますと、

俺に渡した食材を回収しだした。

ﾁｯ。まだ酔っ払いきってないか。

ﾐﾂにはもっと酔って貰わないと困るのに。

そして、何としてでも幼児ﾐﾂを引き出さないと…






藤 ｢ごめんごめん、俺作るって｣


北 ｢…｣


藤 ｢はい、それ頂戴？ﾐﾂは飲んでていいよ。｣


北 ｢んふふ♡ほいっ♪｣






酔ってはいるっぽいんだよなぁ〜…

嬉しそうに俺に食材を渡すと、

ｽｷｯﾌﾟ混じりでﾗｸﾞの上に戻りｸﾞﾗｽを傾けた。

はぁ…このままでも充分可愛いなぁ…♡

10/4 * 2→←◇ぷち言◇

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