ボクらの強さ。- 誓 - 48 ページ48
<藤side>
身体を重ねた後スヤスヤと眠るミツ。
俺は頬杖ついてただ見てた。
ミツが帰ってきただけで、
あんなに窮屈に感じた部屋が広く感じた。
俺の未来を照らしてくれるミツはやっぱり、
俺の一番星だよ。
そして俺はそれにすがる旅人じゃなくて、
一番星を輝かせる広い空になりたいな。
窓から洩れる月灯りがミツの頬を照らした。
いつまでも見ていられると思った。
1度自分の手でその灯りを遮ってみた。
少しずつ暗くなるミツの頬。
でもね、ちゃんと見えてるよ。
ミツの顔、俺にはちゃんと見えてる。
もぉミツから目を逸らさないから。
手をどかすとまた月灯りがミツを照らした。
「ん…たぃすけ…?ねれないの…?」
「うん、ミツが眩しすぎて。」
「ばか…眩しくないよ…ほら、こうして…」
ミツは俺の腕を引っ張り、1つの枕に2人並んだ。
「見上げるから眩しいんだよ。
同じ場所に居たら大丈夫でしょ?」
「んふふ、ホントだ。」
「それに太輔も俺の一番星だよ。ほら、」
俺の左手を自分の顔の前に出すと、
眩しいって目を瞑ってみせた。
「ミツ、一番星に何をお願いする?」
「んっと…、明日も一緒に笑えますように。」
「ふふ、明日も一緒に笑おうね。」
「あと、早く太輔が寝ますように(笑)」
「駄目、1日1個だけー。チュッ」
「もぉー、寝ようよー(笑)」
「しょうがないなー、ミツおやすみ?」
「おやすみー」
「ミツ、愛してるよ?」
「うん、俺も。」
「ねぇ」
「もぉっ、寝ろって!!」
夢の中で待ってるから会いに来てとミツが言った。
分かったって俺はおでこに唇を寄せ、
胸にうずくまるミツを抱き締めながら目を閉じた。
誓いの夜。
月灯りが証人になるように眠る俺達を抱き締めた。
「ミツ、お待たせ。」 「遅せぇよ馬鹿っ」
夢の中でもう一度キミを抱き締めた。
そして膨れっ面のキミが笑った。
-- ボクらの強さ。 - 誓 - -- Fin.
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朱蝶(プロフ) - ゆーさん» ゆーサン♪わぁー(;´д`)遡ってなんて恥ずかしくもあり、そんでもって作品数も多いですから大変でしょうに(;´д`)でも有難うございます!!嬉しいです!!人を愛するって本当に正しい答えがないから難しいですよね、人類の永遠の謎だと思います(笑) (2017年1月30日 20時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 今朱蝶さんの作品溯って読ませていただいてます。このお話読みながら涙が止まりませんでした(><)人を愛することって難しいですね。朱蝶さんの作品と藤北を通して私自身も考えさせられました。他の作品もこれから読ませていただきます(*^^*) (2017年1月30日 18時) (レス) id: b2d11b2e22 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - はちはちはちさん» はちはちはちサン初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)良すぎましたか(笑)有難うございます!どうぞこれからも宜しくお願い致します(*^^*) (2016年1月3日 16時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
はちはちはち(プロフ) - すごい良すぎましたー!!!何度も何度も泣きました!メンバーの優しさにも泣かされました!感動させてもらってありがとうございましたm(__)mこれからもたくさん読ませていただきます。 (2016年1月3日 1時) (レス) id: 5cbab18cd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 345さん» 345サン♪こちらにもいらして頂けて嬉しいてし、有難うございます(*^^*)名言ですか?345サンのは…迷言?(゜▽゜*)なんてのは冗談で(笑)こちらも現在雨で月はみえませーん(。>д<) (2015年10月11日 2時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2015年2月16日 13時