ﾎﾞｸらの強さ。- 誓 -

ﾎﾞｸらの強さ。- 誓 - 27 ページ27

＜大倉side>



あれから3日。

宏光はﾎﾃﾙ生活をやめて俺んちにいる。

でも、

俺らの関係は友達のまま。




『やっぱ、お前とは付き合えない。』

『なんでや?』

『ごめん。』

『宏光…』

『そーゆー気持ちになってないのに付き合うってお前に失礼だろ?』

『アホ…どこまで真面目ﾁｬﾝやねん。』

『ごめん。』

『なら、ここに居て?』

『……。』

『宏光…?』

『わかった。』




それが宏光の出来る最大の譲歩やった。




でも友達のままや言うても、

俺が抱き付いてても何も言わんくなった。

なんやそれ良いんかいって思うたけど、

触れられるのが嬉しくて言わんかった。




倉 ｢なぁ〜、何見とるん?｣

北 ｢台本。｣

倉 ｢ふぅ〜ん、今日何食べる?｣

北 ｢……ってか、仕事中ぐらい離れろ。｣

倉 ｢やんっ、ﾊｯﾁつめたぁ〜い。｣

北 ｢キモい声出すなっ｣

倉 ｢へぇーへぇー、すいやせんでしたー｣

北 ｢謝りかた(笑)｣




そんなくだらないやり取りが幸せやった。

好きな人が側にいるってええな。

なんかこのぬるま湯にずっと浸かってたいわ。




北 ｢あ、明日の休みちょっと出掛けてくるわ。｣

倉 ｢いってら。｣

北 ｢…それだけ?｣

倉 ｢何がや?｣

北 ｢どこ行くとか誰と出掛けるとか聞かないの?｣

倉 ｢宏光の交遊関係聞いてたらキリがないわ。好きにせい。｣

北 ｢…。そっか。｣




今の間、何考えたんやろな。

そっちのが気になるわ。

まぁ言わんでも分かるけど。




北 ｢あ、でも日付変わる前には帰ってくるから。｣

倉 ｢ほいほい。｣

北 ｢あと、朝何時に起こす?｣

倉 ｢自分で起きるから大丈夫やで。宏光は折角の休みなんやから時間が許すまで寝とき。｣

北 ｢…。わかった。｣




まだ間があったなぁ。




北 ｢あ、あとさ、｣

倉 ｢ﾌﾟﾊｯ(笑)｣

北 ｢え?｣

倉 ｢いちいち報告せんでええで?｣

北 ｢…。｣

倉 ｢飯いらん日だけ言うてや?｣

北 ｢わかった。｣







ほんま、癖になってんね(笑)

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