ボクらの弱さ。- 願 - 31 ページ32
<大倉side>
宏光が住むマンションに着きエントランスに入る。
来たはえぇけど部屋番分からん。
なんとなく辺りを見渡すとすぐそばのソファーに腰をかける見覚えのある姿。
倉 「宏光…?」
恐る恐る名前を呼ぶとパッと顔をあげた。
北 「おお…くら?なんで…?」
倉 「なんでって、お前こそこんな所で何やってんや?鍵でも無くしたん?」
北 「いや…ちょっと考え事…」
倉 「そんなん家でしろや。」
北 「それじゃ…また謝るだけになっちゃうから…」
何を話したらちゃんと向き合えるか、
どんな風に言ったら傷付けないか、
言い回しと考えをまとめてから帰るつもりだったらしい。
北 「お前は…どぉしたんだよ…」
倉 「宏光心配だから来た。」
北 「なんで…」
倉 「なんでって当たり前やろ?あんな電話の切り方されたら心配になるわ。泣いてたし。」
北 「ごめん…、でも帰って…?俺なら大丈夫だから…」
倉 「大丈夫な事あるかっ!!」
北 「ホント大丈夫だから、お前をこれ以上巻き込みたくないんだよ…」
倉 「巻き込まれたい。」
北 「え…?」
倉 「宏光の事大事やから。」
北 「うん…嬉しいけど、でも今はホント駄目で…太輔がまた…」
名前を出した途端にポロポロと溢れ出した涙。
それを拭おうと屈んだ時だった。
入口が開く音がして思わず宏光を隠した。
するとその隙間から宏光が叫んだ。
北 「太輔っ」
藤 「ミツ…」
倉 「えっ!?」
振り返るとそこには仕事帰りであろう藤ヶ谷クン。
なんや、まだ帰っとらんかったんかい。
藤ヶ谷クンはこちらを少し見つめ止まると、
またすぐにオートロックへ向かった。
倉 「おぃっ!!宏光泣いとるのに見てみぬふりするんかいっ!!」
藤 「……。」
鍵を開ける寸前で手を止めこちらを向いた。
北 「太輔…、俺…」
立ち上がり近寄る宏光を苦虫噛んだような顔をして見ると藤ヶ谷クンは鍵を開けて中へ入っていた。
なんやアイツ…こんな宏光見て何もせんの…?
俺はその行動に唖然とした。
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朱蝶(プロフ) - MISAさん» MISA様♪体調大丈夫ですか??私はそちらが気になって(笑)1部終わりました!!私も切なさ満載ですがきっとリクエスト無かったら書かない内容でしたのでホントに書かせて頂いて感謝してます!!最後まで楽しんで頂けるように精一杯書かせて頂きます!!MISA様ダイスキデス!! (2015年2月16日 13時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 倉北大好きさん» 倉北大好きサン♪1部無事に終わりましたぁー(*^^*)最後はもぉみんな泣けーって思いながら書きましたから!!泣いて頂けて良かった!!←変なコメントだなww みんな切なさ満載ですが第2部も頑張ります(*^^*) (2015年2月16日 13時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - みつらーぶさん» ももかサン♪朝から号泣でごめんなさい(^_^;)胸まで痛めちゃうぐらいの入り込み!!感謝デス(*^^*)第2部も切ないかもですが頑張ります!!ももかサンの優しさいつも癒やされます♪ももかサンダイスキデス(*´∇`*) (2015年2月16日 13時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - みゆさん» みゆサン♪横尾サンは2人を見守り隊ですから(*^^*)大好きな2人が離れてもしかしたら横尾サンが一番ツライかもです(^_^;)2部頑張りますのでこの後も宜しくお願いします(*´∇`*) (2015年2月16日 13時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - たまきさん» たまきサン♪サーバーダウンやられましたよね(^_^;)朝早くからヘビーな話を…有難うございますm(__)m2部も頑張ります!!たまきサン毎回コメント有難うございます♪たまきサンのコメは内容がちゃんと伝わってるなって安心します♪たまきサン大好きです(* ̄∇ ̄*) (2015年2月16日 13時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱蝶 | 作成日時:2015年2月5日 17時