ﾎﾞｸらの弱さ。- 願 -

ﾎﾞｸらの弱さ。- 願 - 16 ページ17

＜大倉side>



倉 ｢ﾝ…｣



寝ちゃってたんか。

宏光は流石に帰ったかな。



倉 ｢ふぁあ〜、よぉ寝た。｣



まだちょっと重い体を起こしﾘﾋﾞﾝｸﾞへ向かう。

するとそこには関ｼﾞｬﾆのDVDを見て寛ぐ宏光。



倉 ｢何しとんねんっっ｣

北 ｢うわっっ!!!!ﾋﾞｯｸﾘしたぁ…｣

倉 ｢ﾋﾞｯｸﾘしたのはこっちや!!なんでまだおんねん!!｣

北 ｢寝巻き姿で怒っても怖くないぞ〜(笑)｣

倉 ｢早よう帰れやっ!!旦那に怒られんぞっ!!｣

北 ｢ｱｲﾂ今日いないもん。｣

倉 ｢え…そぉなん?｣

北 ｢地方に泊まり。｣

倉 ｢ふぅーん、おらんのかぁ…｣



敵が不在中になんかすんのはﾌｪｱちゃうよなぁ…



倉 ｢もぉ平気やから帰れや。｣

北 ｢あ、俺今日泊まるから。そのまま明日仕事行く〜｣

倉 ｢はぁあ??あかんあかん!!帰って。｣

北 ｢無理無理。もぉ俺自分の服洗濯しちゃったし。｣



確かに、来た時と格好が…ってか俺の服やん。



倉 ｢旦那にはちゃんと言うた?｣

北 ｢電話かけたけど出なかったからまた後でかける。｣

倉 ｢怒るんちゃう?｣

北 ｢どぉだろー。ちゃんと説明すれば大丈夫だよ。ｱｲﾂ優しいし。｣

倉 ｢ふ〜ん。｣



ﾌｪｱちゃうけど、

これくらいのおこぼれ貰ってもええか。

折角宏光来てくれたんやし。

宏光もこぉ言ってるし。

ただ神に誓って何もせぇへん。

宏光傷付けたぁないし。



北 ｢腹へっただろ?お粥作ったよ〜?｣

倉 ｢ん、食う。｣



ｷｯﾁﾝで鍋を温め直すと俺に鍋ごと持ってきた。



倉 ｢豪快過ぎん?(笑)｣

北 ｢え、これぐらい食うでしょ?｣

倉 ｢まぁ…せめて他に盛ってや。｣

北 ｢洗いもん増えるからやだよ。｣



そういえば、部屋がｷﾚｲになってる。

洗濯物も干してあって…

色々してくれたんやなぁ。



倉 ｢色々おーきに。｣

北 ｢いーえー、苦情は受け付けませんから(笑)｣

倉 ｢なんか壊したん?｣

北 ｢ちげぇよ、しまう場所とか違ってるかもだから。｣

倉 ｢宏光やったら好きにしてええよ。｣

北 ｢なんだそれ(笑)｣



飯を食う俺を反対側で頬杖し色々な話をｹﾗｹﾗ笑いながら話す宏光。

俺の服がでかくてﾌﾞｶﾌﾞｶ感がなんとも言えない。

そんな袖から見える薬指の光もん。

別に何とも思わん。

今日は首やなくて指なんだなぁ、

藤ヶ谷ｸﾝが着けさせたんかなって事ぐらい。








そんな事よりも、目の前の宏光が可愛いくて胸がいっぱいや。

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