ﾎﾞｸらの弱さ。- 願 -

ﾎﾞｸらの弱さ。- 願 - 11 ページ11

＜藤side>



そしてその日の朝が来た。



北 ｢なぁ、これ着けて?｣

藤 ｢自分で着けられるのに?｣

北 ｢むぅぅぅ｣

藤 ｢ｳｿｳｿ(笑)あーあ、手にはめてあげたかったなぁ〜｣

北 ｢しょうがないだろ、仕事なんだから。｣



俺があげたﾘﾝｸﾞにﾁｪｰﾝを付けてﾈｯｸﾚｽにしたものを首に着けてあげる。

そして俺もﾐﾂに自分のﾈｯｸﾚｽを渡す。



藤 ｢ﾐﾂも着けてくれる?｣

北 ｢自分で着けられんだろ、ぷぅ｣

藤 ｢あー、小さいから届かないか(笑)｣

北 ｢届くわっ!!絶対屈むなよっ!!｣



背伸びをしながら俺の首に抱き着く形でﾈｯｸﾚｽを着けてくれる。

俺が着けてもらってるのは昔付き合いたての頃にﾐﾂから貰った物。

離れる時と特別な日に着けるようにしてる。



背伸びが可愛くてそれを抱き締める。



北 ｢馬鹿っ、抱き着いたら着けずれぇだろっ｣

藤 ｢んー♪だって可愛いんだもん。寂しいなぁ〜離れたくないなぁ〜｣

北 ｢明日には帰って来るじゃねーか。｣

藤 ｢ﾐﾂは寂しくないの?｣

北 ｢寂しくないっ!!｣

藤 ｢みつぅ〜｣

北 ｢だって…俺が寂しがったらお前仕事行かなそ…(苦笑)｣



もぉこの時点で行きたくないです。

ﾐﾂが可愛すぎて。



藤 ｢寂しくても大倉ｸﾝに甘えたりしないでね?｣

北 ｢しないよ。｣

藤 ｢絶対だよ?酔っ払いすぎても駄目だからね?｣

北 ｢分かった分かった(笑)｣

藤 ｢なんかあったら呼んでね?｣

北 ｢来れねぇだろ(笑)｣

藤 ｢でもさ｣

北 ｢もぉ大丈夫だからっ!!ほら、じーかーんっ!!｣

藤 ｢じゃ、最後にもっかい｣



(( ちゅっ ))



北 ｢行ってらっしゃい。｣

藤 ｢んふふ、もう1回｣



(( ちゅっ ))



北 ｢気を付けてな?｣

藤 ｢うん、じゃぁもう1回｣



(( ちゅっ ))



北 ｢もぉぉぉっ、早く行けってっ//｣

藤 ｢はいはい、酷いお嫁さんだこと。｣

北 ｢誰が嫁だっ//｣






結局玄関でもう1回唇を重ね強く抱き締めあった。

たった1泊だけなのに馬鹿だね俺ら(笑)

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