僕らの匙加減。

年長コンビ。 ページ10

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北 ｢･･･？｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢･･････？｣


藤 ｢･･･｣








さっきからソファーんとこで、

ミツが太輔を覗き込み、それを太輔が逸らす。

ってのをかれこれ5分くらい繰り返してます。

あ、ミツがこっち来た。








北 ｢･･････｣


横 ｢どぉしました？｣


北 ｢アイツおかしい･･･｣


横 ｢うーん･･･｣


北 ｢俺の事嫌になったのかな･･･｣


横 ｢それだけはない、絶対｣


北 ｢でも･･･だって･･･目･･･あわせ･･･て･･･くれ･･･｣


横 ｢あぁっ！！ミツ泣かないでっ！？｣


北 ｢泣いてないもん･･･｣








確かに泣いてないけど、でももぉ目に水溜まりが･･･








北 ｢泣かないし･･･これぐらいじゃ･･･泣かな･･･い･･･｣








あぁぁぁぁ零れちゃう零れちゃうっ








横 ｢た、太輔っ！！ミツ泣いちゃうっ！！｣








そう言うと、え。いつのまに？

って速さでミツを抱え気付けばソファーに座っていた。








藤 ｢ミツ泣いちゃったの？ごめんね？｣


北 ｢泣いてないもん･･･｣


藤 ｢ごめんね、俺ミツ見てるとムラムラしちゃうんだ。だから俺が捕まったら困るだろ？｣


北 ｢･･･なんで捕まるの？｣


藤 ｢俺が変態過ぎて｣


北 ｢今更？｣


藤 ｢それに渉に山に捨てられる･･･｣








いやいや！！捨ててって言ったのお前っ！！

あぁ･･･怖い顔したミツが･･･こっちに･･･








北 ｢横尾さんっ！捨てちゃ駄目！！可哀想じゃん！！｣


横 ｢違っ、ミツ聞いてっ｣


藤 ｢ミツいいんだ、我慢出来ない俺が悪いし･･･｣


横 ｢おい、こらっ！！たいｽ｣


北 ｢太輔っ！！横尾さんからは俺が守るよっ！！｣


藤 ｢ミツ･･･｣


北 ｢横尾さん！！太輔捨てたら俺一生横尾さんの事許さないからねっ！？｣


横 ｢え、ちょ、太輔っ！！！｣








ギュッて抱き付くミツに腕を回し、

俺に舌をペロッと出しウィンクする太輔。

いやいや、キャー♡とかならないからね？

なんで俺が悪いみたいになってんの？








藤 ｢ミツぅ〜わたが睨むぅ〜｣


北 ｢横尾さん！太輔にいつからそんなに厳しくなったの！？｣


横 ｢俺が悪いんじゃないって！！｣








太輔め･･･。

ミツが庇ってくれるのが嬉しくて俺を売ったな･･･。

いつかマジで捨ててやる･･･。

もぉ、味方してやんないからなっ！！






Fin.

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