僕らの匙加減。

長男(長女)。 ページ7

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北 ｢あーん｣


横 ｢･･･｣


北 ｢あーん｣


横 ｢･･･ﾊｧ、ミツはもぉ自分のご飯食べただろ？｣


北 ｢あー｣


横 ｢ミツ｣


北 ｢だって、人が食べてると食べたくなるんだもん｣


横 ｢だもんじゃない。駄目、これは俺の｣


北 ｢えぇーちょっとだけ！ちょっとでいいからっ！｣








もぉ面倒くさいのと黙らせたいのとで、

口にキャベツの千切りを入れてやった。








北 ｢ｼｬｷｼｬｷ･･･ﾝｸﾞ･･･あーん｣


横 ｢･･･もぉあげただろ｣


北 ｢足んない｣


横 ｢駄目、それ以上食べたら豚になるよ｣


北 ｢･･･ぶぅ｣








あ、既に豚でしたか。







北 ｢横尾さんはキスマイの母なんでしょ！？我が子がお腹空かせてて可哀想じゃないのっ！？｣


横 ｢そんな母から言わせて頂きます。アナタ食べ過ぎです｣


北 ｢･･･ぶぅ｣


横 ｢ほら、鳴き声出ちゃってるよ｣


北 ｢ムッキーッ！良いもんっ！他の奴に貰うっ！！｣


横 ｢あ、コラッ！みんなミツに餌をやらないでっ！あげたら怒るからなっ！！｣


5人 ｢｢｢｢｢はーい｣｣｣｣｣








全く、食べて太らないなら良いけど、

ミツは体に付きやすいんだからダメダメ。

ただでさえ肉好きだしお酒好きだし、

もぉ中年太りする歳なんだから。








北 ｢あー｣


藤 ｢･･･｣


北 ｢たぁすへー、あー｣


藤 ｢･･･ミツ、渉が駄目って･･･｣


北 ｢あーっ！｣


藤 ｢わ、わたぁぁぁぁミツがぁぁぁぁ｣


北 ｢あっ！てめぇ言うな馬鹿っ｣


横 ｢ミツっ！！｣


北 ｢だってぇ･･･｣








シュンってしても駄目！








玉 ｢でもさ、ミツって自分からつまんで食べないよね。そんな食べたいなら勝手にとればいいのに｣








確かに。








北 ｢だってみんなのだし勝手に取ったら駄目じゃん･･･？｣








あら、可愛い。

みんなでキュンとしちゃいましたよ。

太輔に関しては机でバタバタしてる。

うん、分かる。その気持ち。








横 ｢ﾊｧ･･･終わったら好きなもん食べに行こ。だから今は余計な物食べないで我慢して｣


北 ｢やったあー♪俺我慢するー♪｣








こんな駄々っ子が最年長･･･。

あれだね。甘やかし過ぎたね。

可愛い可愛いって育てたのが悪かった。

でもいつも頑張ってるからね。

我儘もご飯ぐらいにしか言わないし。

って結局甘いんだよ俺。俺が1番駄目だ･･･ﾊｧ。






Fin.

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