僕らの匙加減。

次男。 ページ6

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今日は太輔と飲みです。

呼び出されました。








藤 ｢ねぇねぇ、今度ここの寺行かない？｣


横 ｢寺？なんでまた？｣


藤 ｢ここさ、1日体験修行出来るんだって｣


横 ｢修行？｣


藤 ｢そぉ！滝に打たれたり座禅組んだり食体験したり｣


横 ｢え、やだよ。この寒い時期になんで滝に打たれなきゃいけないんだよ｣


藤 ｢修行だから｣


横 ｢いや、だからなんで修行しなきゃいけないのさ？｣


藤 ｢だって、わた･･･俺このままじゃ･･･｣








突然肩を震わせ俯く太輔。

え、泣きっ！？








横 ｢た、太輔･･･？｣


藤 ｢このままじゃ俺捕まっちゃうよぉぉぉ(泣)｣


横 ｢･･････はい？｣


藤 ｢だってだって！ミツが可愛すぎて可愛すぎてご飯食べててもお風呂入ってても寝てても仕事してても抱きたくて抱きたくて仕方がないんだぁぁぁぁ｣








そう言って机に突っ伏す太輔。

･････････宮田よりヤバイ奴居たわ。ここに居た。








藤 ｢もぉミツ見ると震えが止まらないんだ！たまにペロッて出す舌もダンスの腰振りも上目遣いも寝顔も照れる姿も笑顔も全部全部俺を誘って『バシッ』


横 ｢落ち着け｣


藤 ｢無理だよ！ねぇ！わた！もぉ俺は縛り付けてどっか山奥に捨てて！！この煩悩の塊を犯罪者にする前にどっかに捨ててぇぇぇぇ｣








･･････。

捨てようかな本当に。








藤 ｢わた、俺が捕まったら毎日会いに来てね。そんでミツが今日何したとか全部教えてね。たまに写真とかも撮ってき『バシッ』


横 ｢怖いわ｣


藤 ｢ｳｯ…わたぁぁぁぁぁぁ(泣)｣








コイツの溺愛っぷりは、

今に始まった事じゃないけど、どうしよコレ。

コイツなりに悩んでるのかもしれないけど、

しっかりしろ以外に何も言えねぇよ。








横 ｢太輔･･･行こっか修行｣


藤 ｢わたぁ(泣)｣


横 ｢うんうん、行こうね。そんでその腐った頭直して貰おうね｣


藤 ｢直らなかったらどぉしよ･･･(泣)｣


横 ｢パン工場行って新しい頭作って貰おう｣


藤 ｢パン工場･･･探さなきゃね･･･｣


横 ｢そぉだね。ないけどね多分｣


藤 ｢もぉさ･･･ミツ部屋に閉じ込めちゃ『バシッ』


横 ｢捕まるよ？｣


藤 ｢はぁ･･･ミツに会いたい･･･｣








･･････もぉ、通報しちゃおうかな。






Fin.

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