僕らの匙加減。

おとぎ話シリーズ * フジデレラ ページ38

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あるところに何もかも卒なくこなす女の子がいました。






二 ｢あれ、ここにあった服･･･｣


藤 ｢ほつれてたから直しといたよ｣


千 ｢ねぇお姉様、コレとコレだったらどっちが良い？｣


藤 ｢右の方が似合ってるよ｣








家事全般頼まれる前にやってしまうし、

何をやらしても完璧だったので、

継母や姉妹達にとても頼られていました。

なかでも･･･








北 ｢フジデレラー！｣


藤 ｢ミツおねぇさまぁ〜♡｣


北 ｢今日飯なに？｣


藤 ｢今日はお姉様が好きなハンバーグです♡｣


北 ｢やったぁー♪｣








フジデレラは1番上の姉が大好きでした。

それはもぉ怖いくらい溺愛してました。

そんなフジデレラには悩みがあるみたいです。








藤 ｢はぁ〜･･･｣








庭先で腰を下ろしタメ息を着くフジデレラ。

その目の前に例のごとく魔法使いが現れました。








宮 ｢フジデレラ何かお困りですか？｣


藤 ｢え･･･だれ･･･？･･････ｺﾜｲ｣








あぁー、まさかそんな所で人見知りを出します？








宮 ｢俺は魔法使いです！アナタの力になりましょう！｣


藤 ｢まほー･･････そんなの無いから｣








中々受け入れないフジデレラ。

意外に現実的なんですね。

でも話進まないから早く受け入れなさい。








藤 ｢困ってる事ねぇ〜･･･｣


宮 ｢何かお願いとかでも宜しいざんすよ？｣


藤 ｢あ、それならあるある｣


宮 ｢なんでしょうか？｣


藤 ｢ミツお姉様と2人で暮らしたいんだよね〜｣


宮 ｢ほぅほぅ｣


藤 ｢今周りに人がいっぱいいるからさぁ〜｣


宮 ｢ちなみになぜに2人暮らし？｣


藤 ｢え、そりゃ俺のもんにするため？｣


宮 ｢百合きたぁぁぁぁ！！！｣








え、魔法使いどうしました？(苦笑)








藤 ｢だからさ手っ取り早くヤっちゃえば｣


宮 ｢え、ヤっちゃえばって！？｣


藤 ｢いや、1つしかないでしょ｣


宮 ｢無理矢理はいかんですよ〜｣


藤 ｢大丈夫大丈夫、ミツお姉様も俺の事好きだから｣


宮 ｢ふーむ、なら･･･｣








あぁ･･･なんだか1番上の子がピンチな予感･･･。

逃げてー！！！善人ぶった狼が来るよー！！！！

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