僕らの匙加減。

おとぎ話シリーズ * ニカデレラ ページ32

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あるところに、ちょっと頭の弱い少女がいました。






北 ｢ニカデレラっ！洗濯機泡吹いてんぞっ！｣


ニ ｢まじっ！？｣


藤 ｢ねぇ、鍋また溢れてたよ？｣


ニ ｢はぁあっ！？｣


玉 ｢役立たず｣


ニ ｢うっせぇっ！こんなに1人で出来るかよっ！｣






ちょっと口も悪いニカデレラですが、

出来ないなりに一生懸命頑張っていました。

ってか、洗濯機とかこの時代ないよな？(笑)








宮 ｢ほらみんな舞踏会へ行くざまざます〜♪｣








みんなは舞踏会へ行ってしまいました。

でもニカデレラは気にせず仕事を続けました。

どうやら舞踏会には興味がないようです。








ニ ｢んだこれ？何汚れ？まぁ擦ればなんとかなんべ｣








あぁぁぁ･･･生地が傷む･･･








ニ ｢はぁあ？こんなもん作れないよっ！あ！でもこーした方が旨そうじゃね？｣








あぁぁぁ･･･食材が無駄に･･･








ニ ｢縫い物きらぁーい。こんな感じでいっか｣








あぁぁぁ･･･ボタンがおかしな事に･･･








ニ ｢はぁ･･･、えっとあとは〜｣








もぉ流石に見てられないと思ったのか、

魔法使いが眩い光とか気にしないで出てきました(笑)

でも気持ちは凄く分かります。








千 ｢そんなに乱暴にしちゃ駄目だよっ｣


ニ ｢え、誰？｣


千 ｢魔法使いだよ♪｣


ニ ｢へぇ〜すげぇっ！本物！？｣


千 ｢うん♪｣


ニ ｢でも、何しにきたの？｣


千 ｢助けに来たんだよ♪｣


ニ ｢え、なんで？｣








なぜかニカデレラはキョトン顔。

助けてあげるって言葉に首を傾げてしまいました。



なぜならニカデレラは、

苦労はしてましたが全部自分なりに頑張ってたので、

助けてほしいとは思ってませんでした。



こちらから見たら悪戦苦闘してるように見えたのに、

ニカデレラは少しも困ってませんでした。

あんな散々だったのに(苦笑)

これには折角慌てて出てきた、

魔法使いの方が困ってしまいました。

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