僕らの匙加減。

その願い。 ページ24

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ニ ｢雪降んねぇ〜なぁ〜｣








舞祭組での移動中、

窓の外を眺めながらそんな事をニカがぼやいた。








横 ｢降ったじゃん何回か｣


ニ ｢あれは降ったうちに入んないよぉ〜｣








不満そうに座席からズルズルと下がってった。








横 ｢ちゃんと座れって｣


ニ ｢やっぱさ、雪降ったなっ！って思うのは積もってこそじゃない？｣


横 ｢やだよ。車の運転危なくなるし、家から出たくなくなるし、大変な事ばっかじゃん｣


ニ ｢おっとなだなぁ〜。横尾さんには無邪気な少年のような心はないわけ？｣


横 ｢全国の少年が雪降って喜ぶと思ったら大間違いだぞ｣


宮 ｢二階堂は少年と言うより犬だね(笑)｣


千 ｢確かに(笑)｣


ニ ｢なんだよ2人も。雪降ったら楽しいじゃん。雪合戦したりかまくら作ったりしたいじゃん！｣


宮 ｢雪合戦なら玉が意外に強いよ｣


ニ ｢まじでっ！？｣


千 ｢サバゲースキル？(笑)｣


宮 ｢そぉ(笑)去年ボッコボコにやられたもん｣


千 ｢それ宮田が弱かっただけじゃなくて？(笑)｣


宮 ｢違うって！｣


ニ ｢あ"ぁぁぁぁぁずるいぃぃぃ！！俺も雪合戦したいぃぃぃぃぃ！！｣








またズルズルと下がる(苦笑)








横 ｢ちゃんと座りなさい｣


ニ ｢ねぇ横尾さん雪降らして！｣


横 ｢無理。俺雪の女王じゃないし｣


ニ ｢あ"ぁぁぁぁぁ、ゆきぃぃぃぃぃ｣


横 ｢たから！ちゃんと座れって！危ないだろっ！？｣


ニ ｢･･･雪降らしてくれたらちゃんと座る･･･｣








くそガキがこの野郎･･･。








横 ｢マネージャ、二階堂雪山に捨ててきて来て下さい｣


マ ｢(爆笑)｣


千 ｢ニカ、また今年も積もるよ｣


宮 ｢そぉそぉ、なんだかんだで毎年降ってるんだから｣


ニ ｢じゃあ！積もったらみんなで雪合戦しようなっ！？横尾さんもだよっ！？｣


横 ｢はいはい･･･｣








どうか、積もりませんように。






Fin.

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