僕らの匙加減。

7人。 ページ20

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北 ｢俺は･･･あの日、お前らと肩組んで喜んだ日を今でも昨日の事のように覚えてる｣








楽屋の机を囲んでみんながミツを見る。








北 ｢あの日の夜さ･･･みんなで馬鹿騒ぎしたよな｣








懐かしむように優しく微笑むミツ。








北 ｢俺は今もあの日と同じ気持ちだ。お前らと一緒でよかった。これからも一緒に笑ったり泣いたり、喧嘩したりしてさ、一生この関係を大事にしたい｣








語られる胸のうちにみんな目頭が熱くなる。








あぁ･･･千ちゃんはもぉ泣いちゃってるや･･･。

ニカ、涙を拭ってやってよ。



玉は何でもないような顔してるけど、

泣くの我慢してんのかな･･･？眉間にシワ寄ってる。

宮田は｢うんうん｣と大きく頷いてる。



太輔は･･･優しい顔で腕を組み、目を伏せている。

ったく、こんな時までカッコつけやがって･･･。








北 ｢･･･ﾊﾊ、横尾さん泣きすぎ(笑)｣


横 ｢え、あ、ホントだ･･･｣


ニ ｢え、気付いてなかったの？(笑)｣








自分の頬に流れる無数の雫。

だって、あの日まで本当に大変だった。

今日までだって抱えきれないぐらい大変な事あった。



でもあの日と変わらず7人誰も欠ける事なく、

みんな健康で、こうして笑ってる。

それが当たり前の事じゃないのを知ってる。

だから、それが嬉しくて･･･、すげぇ嬉しくて･･･。








北 ｢みんな、これからも宜しくな｣








いつも手がかかると思ってたミツはやっぱり最年長だ。

根っこをいつも大事にしてて、

そして誰よりも俺らを見ていてくれてる。



母なんて言われてるが、

俺なんかミツに比べたら全然だ。ミツには敵わないよ。








北 ｢あの日掴んだチャンスに甘える事なく、まだまだ頑張ろうな｣








そうだね。

これからも沢山大変な事あるだろうけど、

いつまでも｢まだまだ｣って言って上を向こう。

ずっとずっと7人で。7人でずっとだ。



あの日から４年。



━ ２０１１/０２/１２ ━



それはデビューを知らせる茶封筒が届いた大事な日。






Fin.

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