僕らの匙加減。< 3 >

< 3 > ページ47

＜横side>








横 ｢あ！｣








そうだよ、宮玉が夫婦でその子供がニカ千。

こっちの方がしっくり来るのになんで宮玉が子供役？

歳だって2人の方が上じゃないか。なのになんでだ？

夢って潜在意識とかなんとかがどーとかこーとかだろ？

俺の中で宮玉の方が実は幼いとか思ってんのかな？








横 ｢ん〜〜･･･｣


藤 ｢どした？｣


横 ｢･･･太輔｣


藤 ｢ん？｣


横 ｢いい子だね｣


藤 ｢はいっ？(笑)｣








太輔は長男で俺の子であってたな。うん。

夢でも本当にいい子だった。うんうん。

面倒見も良かったし、人見知りだったし、

可愛いもん大好きだったし忠実に再現されてたな。








『ガチャッ』


北 ｢はよ〜｣


千 ｢あっ！ミツーー！！助けて！！｣


北 ｢あ？何朝から騒いでんの？｣








ミツは･･････忠実じゃなかったな。

なんか･･･、この上なく我儘で馬鹿だったような･･･。








北 ｢はっ？パンツ？｣








それになんか無駄に可愛くなってたな･･･。

確かにミツは可愛いく魅せるのうまいけど、

基本はTHE･男！っての俺は知ってるんだけどなぁ･･･。








千 ｢ねぇ〜〜みつぅ〜〜｣


北 ｢知らない知らないうるさいうるさい(笑)｣


『ドンッ』


『バシャッ･･･』


北 ｢あ･･･｣








まとわりつく千賀から逃げてたミツが机にぶつかり、

誰かが飲んでた紙コップが倒れた。あーあ。








千 ｢わっわっ、タオルタオルっ！｣


ニ ｢千賀ほいっ！｣


千 ｢あっサンキュー！･･･ってコレ俺のパンツ！！｣


ニ ｢たはーはっはっはっはっはっ(笑)｣


北 ｢あ〜･･･もぉいいからそれ貸して？(笑)｣


千 ｢やだよっ！！｣








あーあー･･･。

ミツもニカにのっかんなくていいから早く拭きなよ。

机の上だけで済んでた災害が床にポタポタと･･･。








宮 ｢タオル借りてきたよー！｣


ニ ｢おっ！宮田偉いっ！｣


千 ｢ありがとー！わざわざ行ってくれたの！？｣


北 ｢じゃ、あとよろしく！｣








･････････。

なんだろ、今見えたぞ･･･。

優しい俊くんと、それを褒めるニカ千夫妻と、

自分は関係ありません顔で去る我儘みっちゃんが･･･。








横 ｢ﾌｩｩ･･･｣








アレは間違ってなかったのか？配役ミスじゃない？

普段からこんなのを見てるからあーなったのか？

それともあんな夢見たからそう見えたのか？

< 4 >→←< 2 >

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す