僕らの匙加減。< 3 >

< 2 > ページ34

.






玉 ｢カズマは何を思ってアレを言ってるんだろう(笑)｣


横 ｢さあ･･･(苦笑)｣


玉 ｢色？体型？名前？｣


横 ｢さあ･･･(苦笑)｣


宮 ｢聞いてみたらいいんじゃない？｣


横 ｢えっ！？｣


宮 ｢おーいっ！カズマｯｸﾞｯ！？｣


横 ｢いいっ！聞かなくていいからっ！｣








宮田の口を後ろから塞ぎ、俺は首を激しく横に振った。

なんか嫌だ！俺は子供と動物には夢見てるんだ！！

大きくなったら食べるとか言われたら立ち直れんっ！








玉･宮 ｢｢？？｣｣


『ﾀｯﾀｯﾀｯ…』


カ ｢としくんなぁに？｣


宮 ｢いや、えっと･･･｣


横 ｢カズマ！えっと、あ！リョースケは？｣


カ ｢おかしらとけんとくんとかくれんぼしてるぅ｣


横 ｢カズマは？かくれんぼしないの？｣


カ ｢ぼくもしてるよっ！｣


『ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･』


横 ｢へ？｣








満面の笑みを見せるとカズマは走って行った。

そして犬猫を追いかけ始めた。








カ ｢あっ！につけみっけ！たべちゃうぞぉ〜♪｣


『ワンワンッ』


カ ｢ｷｬｯｷｬｯ♪｣


横 ｢･･･｣


玉 ｢なるほど！わんにゃんとかくれんぼ！｣


宮 ｢捕まったら食べられちゃう訳か(笑)｣


玉 ｢弱肉強食かくれんぼだねぇ〜(笑)｣


横 ｢誰だ･･･あんな遊び方教えた奴は･･･｣


『ﾄﾞﾀｯﾄﾞﾀｯ』


ニ ｢みんななにしてんのぉ〜？｣


宮 ｢今ねカズマが｣


ニ ｢おっカズマ！食ってるかっ？(笑)｣


カ ｢くってるぅー♪｣


玉･宮･横 ｢｢｢･･････｣｣｣


横 ｢お前か･･･｣


ニ ｢へ？何が？｣


横 ｢俺の癒しをかえせっ！！｣


ニ ｢いだだだだっ！何々！？(泣)｣








どうやら事情を聞くと、

かくれんぼしても見つけるのが苦手なカズマに、

もし山の中なら自分で食べもん見付けなきゃなんだぞ！

だからその練習だと思って頑張れ！

みたいな感じで動物とのかくれんぼを教えたらしい。

確かに大事な事だが、それでも･･･








カ ｢おいしそぉ〜♡｣








アレは不安でしかない。

本当に何を思って言ってるんだか･･･。








横 ｢カズマ｣


カ ｢ぅ？｣


横 ｢お腹空いたらすぐ言いなさい｣


カ ｢すいてないよぉ？｣


横 ｢空いたら！言うの！分かった！？｣


カ ｢･･･はぁい？｣








それから俺はカズマが動物といる時は、

なるべく傍にいるようにしてる。だって不安だから。






Fin.

リョースケとお頭。(砦)→←カズマと懐のワタル。(砦)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す