僕らの匙加減。< 3 >

お兄ちゃん。< 8 > ページ1

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具沢山のうどんを作り、

太輔が寝ている間にいつもよりちょっと早めのご飯。

みっちゃんと向かい合って2人だけの夕食。







横 ｢美味しい？｣


み ｢うんっ♪｣


横 ｢あ、みっちゃん、ほらこぼれちゃうよ｣


み ｢へーちっ｣








傾き過ぎる器を抑えようとしたら、

自分でちゃんとギュッと器を握った。



そう言えば掻き込む事しか出来なかったのに、

いつの間にかちゃんとフォークで刺してる･･･。

まぁ刺した上で掻き込んでるけど(笑)

でも野菜はちゃんと刺して口まで運んでる･･･。








横 ｢みっちゃん、食べるのお上手になったね？｣


み ｢ぅ？｣








いつもは裕太にご飯あげながらだし、

なんだかんだ太輔がみっちゃん見ててくれたし、

こんな風にみっちゃんと2人だけでご飯とか久々かも。

なんか、おっきくなってるんだなぁって沁々。








み ｢にくちょーらい？｣


横 ｢残ってるお野菜も食べたらね(笑)｣


み ｢あーい｣








自分の意思もしっかり持つようになったし、

こっちの意見もちゃんと聞くようになったなぁ･･･。

なんだか成長をちゃんと分かってるようで、

俺ちゃんと分かってなかったかもな･･･。








横 ｢たまには2人でご飯もいいね？｣


み ｢えぇーみったんみんにゃとがいー｣


横 ｢なんでよ、ママ一人占め出来て嬉しいでしょ〜？｣


み ｢らって、さみちぃーもんっ｣








寂しい･･･か。

そんな事も分かるようになったんだね。








横 ｢そうだね、やっぱみんなが良いね(笑)｣


み ｢ゆうちゃ、えーんしちぇにゃいかにゃ？｣


横 ｢どうだろー、俊くんいるから大丈夫じゃない？｣








普段子憎たらしいとばかり思うからか、

なんだかみっちゃんと普通の会話をしてるのが不思議(笑)








み ｢ねぇ〜｣


横 ｢ん？｣


み ｢きょーうじょんれしょ？｣


横 ｢そだよ〜｣


み ｢なんれしょば〜？｣


横 ｢蕎麦？うどんじゃん｣


み ｢えっ！？こえうじょんっ！？｣


横 ｢どこがお蕎麦なんだよ〜(笑)｣


み ｢らってちっちゃいれしょ？｣








あ〜、なるほどね(笑)








横 ｢いつもより細いけど、これはおうどんっ！｣


み ｢しょばかちょおもっちゃ〜｣








全く、馬鹿可愛いな(苦笑)

でも、そうゆう変化にも気付くようになったんだね。

いつもより人数少なくてちょっと寂しい夕食だけど、

俺にはなんだか嬉しい夕食になった。

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