僕らの匙加減。< 2 >

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俺ら大人だって38度なんてツラいのに、

こんな小さい体には余計しんどいよな･･･。







横 ｢太輔･･･｣


た ｢ﾏﾏぁ･･･ﾐｯﾁｬﾝが･･･｣


横 ｢え？｣








振り返るとドアから顔を覗かせるみっちゃん。

でもさっきと違って心配そうな顔。

やっと太輔が大変って小さい脳ミソが理解したか？








み ｢たいちゃあ･･･ちゃいの？｣


た ｢ﾐｯﾁｬﾝ･･･あした、ｱｿﾎﾞｰね･･･｣








ｳｯ･･･泣けるっ(泣)

健気な太輔っ！

具合悪くてもみっちゃんを気にかけるなんて･･･。

なんて良いお兄ちゃんなんだっ･･･ｸｯ(泣)

なんてやってるうちに千賀が来た。








千 ｢色々買ってきたよ〜｣


横 ｢ありがと｣


千 ｢で、裕くん預かれば良いのね？｣


横 ｢うん、流石に裕太まで手が回らない･･･｣


千 ｢みっちゃんは？｣


横 ｢そこなんだよ･･･｣








アイツは聞き分けさえよければ居ても良いんだけど･･･








千 ｢みっちゃん、俊とお泊まりするー？｣


み ｢おちょまり？｣


千 ｢うん、今日はうちでねんねする？裕くん来るよ？｣








首を傾げる千賀と寝室を交互に見るみっちゃん。

あらあら、いっちょまえに太輔を心配してる？








み ｢みったんいかあい･･･｣


横 ｢お家に居たらシーっしてなきゃだよ？出来る？｣


み ｢･･･ﾃﾞｷｳ｣


千 ｢どする？｣


横 ｢まあ取り合えずいいわ。ニカ帰ったらまた頼むかも｣


千 ｢OK！｣








元々お互いの家をよく行き来するから、

少しの荷物だけ持って千賀は家を後にした。



裕太寂しくて泣いたり･･････うん、しないかな。

裕太は意外に図太い気がしてきたんだよね最近。








横 ｢あ、ゼリー！助かるわぁ〜｣








千賀が気を使って買ってきてくれた、

ゼリー、スポーツドリンク、あと細麺のうどん。

こうゆう時は本当助かるわ･･･。

週2回うちで飯食わせてる甲斐があるな(笑)








横 ｢さてと･･･｣








薬飲ませたいけど、食欲あるかなぁ･･･。

取り合えずゼリー食べさせてみるか。

数種類のゼリーを持って寝室へ向かった。








横 ｢太輔ゼリー食べない？｣


た ｢ｲﾗﾅｲ･･･｣


横 ｢お薬飲むためにちょっとでもいいから食べよ？｣


た ｢･･･ﾊｧｲ｣








背凭れになるように後ろから抱き抱えて、

どのゼリーにするか選ばせてやった。

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