僕らの匙加減。< 2 >

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み ｢ままぁ｣






ある意味、熱風邪よりも面倒なやつが。

頼む機関銃、今日ぐらいは静かにしててくれ。

面倒臭さ半分でみっちゃんを見た。








み ｢あいっ｣


横 ｢ん？｣








小さい手に握られ差し出された物。

それは体温計。

何故お前がソレを持ってんだこら。








み ｢たいちゃがままにみちてって｣


横 ｢あ、ありがと、えっと･･･ｹﾞｯ･･･38度･･･｣


み ｢たいちゃあー｣


横 ｢ちょーちょちょちょ、みっちゃん待ってっ！｣








走り去ろうとするみっちゃんを確保。

これは本当に近付けちゃいけないやつっ！








み ｢はーなーちーてーっ｣


横 ｢駄目駄目っ！みっちゃんも痛い痛いになっちゃうっ｣


み ｢へーちっ！！｣


横 ｢平気くないっ！みっちゃんはここで待ってて！｣


み ｢う"ー･･･｣








少し強めに言うとみっちゃんは大人しくなった。

そのまま寝室に行き、太輔に冷えピタを貼ってやった。








横 ｢あとで氷の枕も持ってくるからね｣


た ｢ん〜･･･｣


み ｢たいちゃ♡｣


横 ｢みっちゃん！そこから入っちゃ駄目っ！！｣








ドアから顔を覗かせるみっちゃんに厳重注意。

みっちゃんは膨れっ面。








た ｢ﾐｯﾁｬﾝ、ｺﾞﾒﾝﾈ･･･｣


横 ｢太輔、もしみっちゃんが来たら駄目って言ってね？｣


た ｢･･･ｳﾝ｣


横 ｢今、氷の枕持ってくるからね｣


た ｢･･･ｳﾝ｣


横 ｢はい、みっちゃん行くよー｣


み ｢やぁーっ！はーなーちーてーっ！｣


横 ｢はいはい｣








ってか、おチビ2人見ながら太輔診るの大変だな･･･。

よしっ！こんな時こそアイツ等を頼るしかない！！








み ｢もしゅもしゅ？｣


横 ｢そぉ〜｣


み ｢だえ〜？｣


横 ｢俊くんママ〜｣


み ｢みったんがすゆーっ｣


横 ｢ちょっと待ってー、あ、もしもし千賀？｣








一通りの説明をするとすぐ来てくれると言う。








横 ｢あ、ちょっと待って。はい、みっちゃん｣


み ｢もしゅもしゅ？みったんれすっ｣








よしよし、この隙に氷枕！

千賀ー、5分でいいから相手してくれー








横 ｢たいすけ〜？｣


た ｢ままぁ･･･さむぃ･･･｣


横 ｢よしよし、はい氷の枕だよ、頭上げてー？｣


た ｢ﾊｧ･･･ﾊｧ･･･｣


横 ｢･･･｣








熱だしたり具合悪そうになる度に思う。

変わってやれるなら変わってやりたいと。

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