僕らの匙加減。< 2 >

お兄ちゃん。(幼) ページ42

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それは幼稚園から帰ってきてからの話。






た ｢ままぁ･･･｣


横 ｢ん〜？｣


た ｢なんかいたぁい･･･｣


横 ｢え〜どこがぁ〜？｣


た ｢ん〜･･･｣








洗濯物を取り込みながら振り返ってビックリ。

顔を真っ赤にして涙目の太輔がいた。








横 ｢え、急にどした！？｣








帰って来た時も赤かったけど寒かったからかと･･･。

オデコを触ると熱い･･････熱だ･･･。








横 ｢と、取り合えず、太輔お布団行こっか｣


た ｢ん〜･･･｣








昨日まで全然大丈夫だったのに、

幼稚園で貰ってきたのかなぁー･･･。








横 ｢太輔、これ挟んで？｣


た ｢ｳﾝ･･･｣


横 ｢ピピッて音が鳴るまでだよ？｣


た ｢ｳﾝ･･･｣








まずは冷えピタ冷えピタ。

氷枕に、あ、薬！の前にお粥っ！！








み ｢あえー？たいちゃ、ねんね？｣


た ｢ﾐｯﾁｬﾝ･･･｣


み ｢そえなぁに？｣


た ｢これ･･･？おねつはかるやつﾀﾞﾖ･･･｣


み ｢えぇー！みったんもしちゃーい♪｣








それよりも先にあの機関銃ーーっ！！！！

太輔の傍にいるみっちゃんを慌てて抱き上げた。








横 ｢みっちゃん今日は太輔に近寄っちゃ、めっ｣


み ｢なんれ？｣


横 ｢痛い痛いだから｣


み ｢ちゃい？｣


横 ｢そう。だから今日太輔はもうねんねっ｣


み ｢･･･たいちゃ｣


横 ｢よし、みっちゃんはママと一緒にあっち行こっか｣


み ｢ｳﾝ･･･たいちゃ｣


た ｢ﾐｯﾁｬﾝ･･･｣








あ〜･･･心が凄い痛むー･･･(苦笑)








ゆ ｢まぁ〜｣


横 ｢ん？裕くんちょっと待ってて、｣


ゆ ｢まぁー｣


横 ｢はいはい、えっと冷えピタは、｣


ゆ ｢･･･ｳｯ･･･ｸﾞｽﾞｯ｣


み ｢ままぁ｣


横 ｢ん〜？あ、あったあった｣


み ｢ゆうちゃえーんすゆよ？｣


横 ｢えっ？｣


ゆ ｢ふぇぇぇぇんんんん｣


横 ｢ギャーッ！みっちゃんちょっと下りて｣


み ｢あいっ｣


横 ｢裕くんごめんねぇ〜よしよし、泣かないの〜｣








グズる裕くん抱き抱えながら太輔の元へ･･･、

いや、行けない行けないっ！！移る移るっ！！








横 ｢裕くぅ〜んちょっとここで良い子してて？｣


ゆ ｢ｸﾞｽﾞｯｸﾞｽﾞｯ｣


横 ｢良い子出来るかなぁ〜？｣








小さく頷く裕太を座らせ、ぬいぐるみを渡し、

冷えピタを持って振り返った時だった。

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