僕らの匙加減。< 2 >

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た ｢あ、きたー！｣


先 ｢本当だ、良かったね太輔くん｣


横 ｢遅くなってすみませんっ｣


先 ｢大丈夫ですよ、何かありました？｣


横 ｢いや･･･下の子がグズっちゃって･･･｣


先 ｢大変でしたね(苦笑)ﾝﾌﾌ、みっちゃんこんにちは｣


み ｢こんちゃ〜｣


先 ｢んー♡可愛いー♡｣








先生騙されてますよ。

ソイツが可愛いのは見た目だけですよ。








た ｢みっちゃん♡｣


み ｢あえ？たいちゃえーんわ？｣


た ｢んぎゅっ！？｣


み ｢ままぁ、たいちゃえーんないっ｣


横 ｢ホントダーヨカッタネー｣








太輔の顔を小さい手で挟み、首を傾げてる。

太輔は太輔でされるがまま不思議そうに俺を見た。

うん、太輔ごめんな。








た ｢みっひゃんあっひゃひゃーい♡｣


み ｢たいちゃちべちゃいねぇ｣


横 ｢ずっと外で待ってたんですか？｣


先 ｢あ、すみません、さっきまで他の子達と遊んでて･･･｣


横 ｢あ、いいんですいいんです！先生も外にいて寒かったですよね！？本当にすみませんっ！！｣


先 ｢いえいえっ｣








大人2人が頭を下げあっている横で、

うちの子はなにやらキャッキャッしていた。








み ｢たいちゃ、おててもちべちゃい｣


た ｢みっちゃんあったかいね〜♪｣


み ｢こっちわ？｣


た ｢こっちもあったかくしてくれるの？｣


み ｢さむぅとえーんしちゃうんらおっ｣








みっちゃんに手を握られ嬉しそうな太輔。

うんうん、そやつから体温奪いなさい。

ソイツのせいで太輔は寒空の下待ってたんだから。

でもまぁ･･･このままじゃみんなで冷えちゃうし、

帰って温かいココアでも飲みますか。








横 ｢さぁ、帰ろ？｣


た ｢はぁーい、みっちゃんいこっ？ ｣


み ｢うんっ｣


千 ｢あ、よこおさぁーん！｣


横 ｢よっ｣


千 ｢ん？ねぇ、あの2人何してるの？｣


横 ｢え？｣








後ろを振り返ると、

向かい合って両手を繋いだままカニ歩き。








千 ｢歩きずらそう(笑)｣


横 ｢もう何やってんだよ、転ぶよっ！？｣


た ｢みっちゃんが、はなしちゃダメって･･･｣


横 ｢みっちゃんっ！お手々はどっちかだけっ！｣


み ｢らめっ！たいちゃさむぅれしょっ｣


横 ｢あーーーもぉっ！！｣


千 ｢今日もみっちゃんは絶好調だね〜(笑)｣








今度は帰るのに一悶着？

もぉ寒いから早く帰りたいんですけどー！！

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