僕らの匙加減。< 2 >

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みっちゃんに上着を着せて、

これでやっと･･･って時計を見ると、

本来家を出る時間から15分過ぎていた。








横 ｢ヤバッ！まじで電話かかってくるっ！！｣








バタバタと出掛ける準備をして裕太の元へ行くと、

長く待たされたからウトウトし出していた。

機嫌を損ねないように宥め抱き抱え、玄関に向かった。

そして靴を履いて立ち上がったが･･･








横 ｢あれ？みっちゃん？みっちゃんはっ！？｣








あの野郎･･･今度はどこ行った！？

この期に及んでやっぱ行かないなんて言い出すんじゃ！？








横 ｢みっちゃーん！早くー！！太輔泣いてるよー！！｣


み ｢まっちぇー｣


横 ｢もぉみっちゃん時間ないんだからっ｣


み ｢あい。わしゅりゅよ｣








忘れてるよと差し出すみっちゃんの手には俺のマフラー。

あ･･･俺バタバタしてたから忘れてたのか。








み ｢さむぅとえーんすうお？｣








屈むとみっちゃんが首にマフラーをかけてくれた。

うん、暖かい･･･。








横 ｢ありがとみっちゃん｣


み ｢んふふ、どーちまちちぇっ♪｣








バタついたのはみっちゃんのせいだけど、

俺の代わりに周りを見てくれてありがとう。

自慢気に笑う姿がとびっきり可愛かった。








横 ｢よしっ！太輔助けに行くぞっ！｣


み ｢おみゅかえれちょっ｣


横 ｢･･･｣








そーだよお迎えだよっ！

誰のために一芝居打ったと思ってんだっ！！

あーー･･･やっぱ可愛くないっ！！(笑)



そしてやっと家を出て幼稚園へ向かった。

太輔遅くなってごめんなぁー(泣)

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