僕らの匙加減。< 2 >

冬のお迎え。(幼) ページ38

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横 ｢みっちゃーん、お迎え行くよー？｣








最近すっかり寒い日が続いている。

朝寒いね〜って登園し、

寒くなったね〜って夕方帰ってくるのがここ毎日。

でもみっちゃんは最近お迎えを嫌がる。

今日もまぁなんてぶちゃいくな顔をするんでしょ。








み ｢いってちゃい｣


横 ｢うん、みっちゃんも行くんだよ｣


み ｢まってうっ｣


横 ｢待たなくていいから行くよ｣


み ｢やっ｣


横 ｢みっちゃんっ！｣


み ｢さむぅーのやっ｣


横 ｢太輔待ってるよっ！｣


み ｢へーきっ｣








何が平気なのか意味分かんないし。

ここ何日かずっとこれだ。

朝はまだ元気で太輔も行く気満々だから、

つられて家を出るけど夕方になると疲れてるし、

ずっとぬくぬくの家にいるし、

太輔いないしで、行きたがらない。








横 ｢いーくーよーっ！！｣


み ｢いーーーやーーーーっ｣








毎日引きずるように引っ張っていくが、

今日は机の椅子にしがみついて離さない。

ﾁｯ、この野郎。面倒臭い事ばっかしやがって･･･。








横 ｢ﾊｧ･･･｣








分かってる、分かってるんだ。

こうゆう時は真面目に向き合っちゃ駄目なのを。

一芝居打ってでも行く気にさせりゃいいんだ。

携帯をとり、1分後にアラームをセット。そして･･･








『〜♪』


横 ｢あ、電話だぁ〜｣








クソガキ見てろよ！

毎日この時間に無駄を感じてならない俺は、

若干大人気なく悪態が止まらない。

我が子にクソガキぐらい思いますよ！








横 ｢あ、先生！えっ！太輔がっ！？｣


み ｢たいちゃ？｣








よしっ、かかったなっ！








横 ｢太輔が寒くて死にそう！？｣


み ｢まーまー、みったんももしゅもしゅしゅゆ〜｣








そっちかよっ！！

心配しろよ太輔をっ！！








横 ｢えっ！みっちゃんに会いたいって！？｣


み ｢ぅ？｣


横 ｢みっちゃん大変！早く太輔を暖めてあげなきゃっ！｣


み ｢？｣








あーー分かんないのかこんちくしょーっ！！








横 ｢みっちゃん、太輔が寒くてえーんだって、どする？｣


み ｢にゃんれ？｣








だから寒いからって言ってんだろがっ！








横 ｢寒いから早くみっちゃんにギューして欲しいんだって｣


み ｢･･･しょっかぁ｣


横 ｢うん、だから助けに行こ？｣


み ｢ししゃなぁね･･･｣








うん、仕方がない仕方がない(苦笑)

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