僕らの匙加減。< 2 >

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み ｢ままぁー♪｣


横 ｢みっちゃん！おかえり、よく頑張ったね｣


み ｢あいっあげうっ♪｣


横 ｢ん？｣








みっちゃんの手に握られた野菊。

みっちゃんの体温と馬鹿力で若干しなりぎみ(笑)








み ｢あげうっ♪｣


横 ｢ママに？｣


み ｢たいちゃがママにあげうってゆったの｣


横 ｢太輔が？｣








靴も脱がずすぐ抱き着いてきたみっちゃんとは違い、

玄関でモジモジする太輔。








横 ｢太輔？よく頑張ったね、おいで？｣








暫くジッとして動かない太輔。

どしたんだ･･･？

みっちゃんが甘えてるから気がひけてる？

ふふ、だとしたら本当に偉いお兄ちゃんだ。








横 ｢たいす｣


た ｢･･･ふぇ･･･う･･･うわあああああん｣


横 ｢え｣


た ｢まぁぁぁまぁぁぁぁっ｣








突然泣き出すと、

太輔はゆっくり俺の傍にきて抱き着いてきた。








た ｢わああああああん｣


み ｢ふぇ･･･たい･･･ちゃ･･･ふぇ･･･うぇぇぇぇぇん｣


横 ｢え、ちょ、｣


千 ｢たいちゃんずっと泣かないで頑張ってたもんね｣


横 ｢あ･･･｣








そっか、みっちゃんが一緒だったからね･･･。

太輔の方が色んな事知ってる分、

みっちゃんより不安も怖い事も多かったよね･･･。

なのに泣かないでちゃんとみっちゃんの面倒見て、

荷物もずっと1人で持って、大変だったよね･･･。








横 ｢太輔ありがとね、よく頑張ったね、ありがと｣


た ｢ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ、まぁぁまぁぁぁつかれたぁぁぁぁ｣


み ｢うぇぇぇぇぇん｣


横 ｢うんうん、太輔もミツもよく頑張ったね、ありがとね、ホント、ありがと｣





千 ｢ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ、ｳﾝｳﾝ、ｸﾞｽｯ(泣)｣


二 ｢いや、お前泣きすぎでしょ･･･ｽﾞｽﾞｯ(泣)｣


千 ｢だがじだっで泣い"でるじゃん"(泣)｣


二 ｢これはヤバイって･･･ｽﾞｽﾞｯ｣


と ｢ママ！おかえ･･･り？なんでみんなえーんしてるのぉ？｣


千 ｢ね、なんでだろ(笑)嬉しくてかな？(笑)｣


と ｢･･･？｣








首を傾げる俊くんに大人は笑うしかなかった。

おかしいよね、大人なのにこんなに泣いちゃって。

でも大好きだから泣いちゃうんだよ。

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